理想と現実と ~リーガに観た、コンサドーレがこうあって欲しいと思う、二つの姿~

2012年11月27日 22:52

リーガエスパニョーラ12-13 
第13節
レバンテ0-4バルセロナ



日曜深夜にやっていたバルサ戦を録画で見た。

ここのところのバルサは流石に強すぎて、凄いな、とは思うものの

面白い!と感じることは少なくなってきている感もある。



ただ、この試合は非常に面白かった。

そして札幌に「こうあって欲しい」と思うことが2つあった。



レバンテは10-11シーズンにプリメーラに復帰したものの昨年の

選手年棒総額は800万ユーロ、Jの上位程度の水準でメッシ一人にも及ばない。

2部時代の2009年に経営破たんから倒産法を適用し再建中。

プリメーラ残留を果たした翌年にはエースのカイセドと監督のガルシアを

資金繰りの為に放出するなど、資金面も選手繰りも以前厳しい。



しかしその戦いぶりは昨年から話題だ。

DFラインの要はキャプテンのバジェステロス37歳、ファンフラン36歳。

昨年はハビ・ベンタ35歳、ナノ31歳の4人だったが、今年はその二人に変わり、

ダビド・ナバーロ32歳、レル28歳が加入。いずれにせよ戦力外・移籍金ゼロの

高齢選手等を中心に据え、今年も堅守を維持。

基本戦術(バルサ戦)は4-4-2(4-5-1)の3ラインをコンパクトに引き、

最終的には中央突破で得点に繋げるバルセロナの攻撃に対し、サイドは捨て

中央を密集させて守る。この3ラインが非常に美しく、コンパクトだった。

奪ったら何とかワントップのマルティンスの足元に当て、

中盤の3枚がフォローし危険なカウンターを何度も発動。



マルティンスと言えばあのインテルにいた、ナイジェリアの快速FW。

ウイイレで大変お世話になったw、超が付く快速FWです。

昨年まではセビージャにいたコネもこの位置で良い仕事をしていたが、

この選手の足元にピタっと収まる。勿論スペース蹴ってへヨーイドンなら

マルティンスの独壇場となる。



この試合のポゼッションはいつも通りバルサが圧倒的だったが、

得点に近づく危険度で言えば互角の勝負。

DFラインは経験と互いのカバーリングで堂々とプレー。前半を0-0で折り返した。

残念ながら後半4点を失い、結果敗戦となったが今シーズン見た試合の中では

エンターテインメント性と緊張感の高い試合で、ホームのサポーターも盛り上がっていた。

昨年は順位6位でレアルから金星を奪っており、今年も現在6位。

経済格差の激しいリーガにおいて、現実的な戦いで奇跡的な2シーズンを送っている。



一方バルサもこの試合の前半に一つの偉業を達成した。

前半右SBのアウベスが負傷退場し、モンテーラが交代出場。

メンバーは以下となった。

GKバルデス、DFモンテーラ、プジョル、ピケ、アルバ

MFシャビ、ブスケツ、セスク、FWペドロ、メッシ、イニエスタ。

そう、ピッチ内全員がカンテラ育ちの選手となったのだ。

これもまた近代サッカーではとてつもない偉業である。



確かにバルサのカンテラは世界から有望な選手をかき集めており、

純粋に自前の選手と言うには複雑な面も否めないが

幼い頃から同じサッカー哲学を植え付けた選手達で構成された

トップチームが強いのはある種必然であり、理想形である。

しかも、アルバ、ピケ、セスクは一度他チーム、他リーグで活躍し

戻ってきているというのもまた面白い。



さてこの2チームがコンサドーレと何にリンクするのか、というと。



まずはレバンテの現実的で潔い戦いぶり。

戦力差があるのだから、カウンターに徹する。但し中途半端ではなく徹底してやるのだ。

これは今年の鳥栖ともある意味共通する。彼等は自信を持って徹底してやりきった。

大木さんの時のショートパスサッカーの甲府もそうだし、

仙台の同じメンバーをブラッシュアップし、意思疎通が完成されたスタイルもそう。

ウチも三浦さんの時にそれこそ徹底したカウンターサッカーをやった。

しかしJ1では通用しなかった。でも正直あの跳ね返すだけを前提とした4CBは

攻守の切替の部分に穴のある戦術だったし、前提となるCBの強さの面で

曽田や箕輪の怪我という不運も重なった。

弱いなら弱いなりに、一点突破をすべきだ。私はカウンターサッカー上等だと思う。

そりゃパスサッカーの方が面白いけど、やっぱ自分のチームがスタイルを貫いて

強い相手に勝つ方が10倍気持ちいい。それが経済格差の中で目指すべき「現実」だ。



もう一つは「理想」の方。言うまでも無くバルサの様なユース中心の選手構成だ。

年初のユース特番での四方田さんらの言ってた「全員が道産子選手」

という夢は、バルサに先を越された訳でw

しかし選手の半分がユース出身となる来年以降、ウチだってそうなる可能性は

かなり高い。東洋大の松本君の様に出戻ってくる選手だっている。

来年は間違いなくJの中でユース選手の構成率はトップになるだろう。

但し。それもJ2なりJ1で結果を残してこそ意味がある訳で、まだまだ道のりは長い。

いつか、この日のユース出身選手だけで構成された赤黒戦士達がJ1の舞台で躍動する

理想の光景を、厚別やドームで誇らしく眺める日が来るだろうか。



コンサドーレというチームが、いつかそんな理想と現実の両方を兼ね備えた

チームになることを期待したい。

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今更CL決勝&10-11リーガまとめ

2011年06月05日 00:13

今日、ものすごく久方振りに連勝したチームがあったようですね。
(あいさつ)



このところ仕事が多忙で中々PCに向かう時間が無かったのですが、
先週のCL決勝と今年のバルサについては書き残しておかねば、
という使命感でPCに向かってます。



2年前の「トレブル」達成で、私は当時のバルサを正に「ドリームチーム」
と表現しました。
しかしながら、そのチームは更にまた進化を遂げ、
世界は「この最強のバルサにどうやって勝つか」ということに
腐心せざるを得ない状況になってしまった。



その意味で、CL決勝のマンチェスターの戦い方は中途半端感が否めなく、
若干残念でした。



開始後10分、バルサ攻略の一つ目の方法「前線プレス」でペースを掴みました。
当然ながらあのプレスを試合を通してやれる体力はあるはずもなく、
10分程度で少し緩みました。但し、以前のバルサはこれをやられると
ペースを掴みなおすのに時間がかかりがちでしたが、
落ち着いてボールを回し始めるとそこから10分、今度は逆にバルサが
完全にゲームを支配。
マンチェスターはセカンドプラン?だったのか、中盤に2ラインのブロックを作り、
バルサ攻略の二つ目の方法「ゾーンにブロックを作りスペースを埋め」で
待ち受けます。




しかし。バルサはジャブのようにブロック手前にクサビを入れ、
中-外-逆サイドとパスを回し続ける。
これを10分間やられ、頭も体も疲労したマンチェスターの守備ブロックに
スペースが生まれ始めると、ペドロが先制点ゲット。



得点時、マンチェスターのブロック1列目と2列目の間にスルっとポジションを
取ったシャビにボールが入った際、もはや「誰がシャビに寄せるのか」という
チームの約束事が守れなくなる程混乱し始めており、あろうことかシャビにあの位置で
ボールを持って前を向かせてしまった。これで勝負あり。
左にビジャ、右にペドロがマンチェスターの最終ラインと駆け引きをしており、
シャビは独特のタイミングでペドロへボールを送り、ゴールを生んだ。



その直後にルーニーがギッグスとのワンツーでほぼ何も無い状況から
同点ゴールをもぎ取ったものの、このゲームを支配し続ける自信に揺らぎ無い
バルサにとって大した出来事では無かっただろう。



結果としてメッシのゴラッソとビジャのゴールで3-1、バルサがウェンブリーの舞台では
2度目となる栄冠を勝ち取った。



マンチェスターは右サイドバックにファビオを使ったが、これがネビルだったら、
もしくはボランチのギッグスがフレッチャーだったら、とか、
もっと守備的な布陣で、序盤何度かチャンスを作った様に
前線のチチャリートとルーニーのスピードを活かして活路を見出すべきだったのでは?
という印象もあった。が、しかし。



バルサは2つの面で今シーズン進化した、と思う。
一つ目はDFラインの安定と攻守の切り替え時の前線プレスの徹底。
二つ目は頻繁に対応するゾーンブロックへの対処法。
結果的には、仮にマンチェスターがプレスとブロックの2つのプランを徹底できたとしても、
勝てたかどうか。


バルサはチチャリートとルーニーに序盤10分手を焼いた。
攻守切り替え時の前線プレスを受けずにロングボールでスピードとキープ力のある
二人にボールを送り、何度かチャンスを作った。
しかし暫くするとバルサの巧みなラインコントロールでほぼオフサイドに。
ラインコントロールの安定は今年の一つの成長と言える。
リーガで38試合で21失点という驚異的な失点数の裏づけの一つと言える。



そしてCLになると特にゾーンブロックの戦術を取る相手に何度も手を焼いたが、
一つは徹底してボールをキープすること。
そしてブロック付近もしくはその中にいる味方へエサとなるパスを出し、
相手DFを食いつかせておいてワンタッチでパサーに戻すことを何度か繰り返す。
これでブロックのヒビを丹念に広げていく作業を続ける。
こういったことを選手達も辛抱強くやれるようになった。
加えて結局最後はメッシの突破力に頼る一面はあるのだが、
そこに他の選手も連動する動きがスムーズになった。



ここまで強いと、ファンとしても「誰がこのバルサを止めるのか」
ということに期待してしまう。
来年こそ、そんな相手が出てくるのか?ワクワクしてしまう。
難しいのは、マンチェスターやレアルの様にリーグや他の相手とは横綱相撲を取りながら、
バルサ相手には特別なサッカーをやらざるを得ないこと。
そういう意味では去年のゼニトとか、戦術を徹底出来る弱者、中堅どころの方が
可能性は高いのかもしれない。



その他雑感として
・メッシのゴールはほんとにゴラッソだった。
 あのタイミングであのコースにシュートするかね?
・あのパクチソンが半ば諦めてしまうほどのバルサのパス回し。
 前線でチェイスしているルーニーがイライラする程。
・ファンデルサールはホントに引退するの?それであのプレーとは。
 40歳なんてまだまだ若いじゃん。
・プジョルは直前まで先発予定だったのね。それにしてもマスチェラーノが
 今期最大の補強になるとは、序盤戦のボランチでのアンフィット感からは
 想像も出来なかった。


バルサはクアトロクラシコの直前辺りでは怪我人続出で瀕死の状態だった。
それでもCLを勝ち上がれたそのプジョルとアビダルの存在が大きかった、
とこの決勝の舞台で改めて感じた。



プジョルは怪我がちなシーズンを送りながらも大事な試合ではいつも通りの激しいプレーで
チームを鼓舞し、そして怪我を悪化させていった。
アビダルは今期絶望と言われた肝腫瘍の病魔から奇跡的な復帰を遂げ、
この試合では見事先発を果たした。



この二人の為に、というのは勝ち続けるバルサにとって、
厳しい時期における物凄くポジティブなモチベーションとなったに違いない。



それだけに、試合終盤にピッチに入ったカピタンプジョルの姿、
そのプジョルからCLのカップを掲げる役を譲られたアビダルの姿、
どちらも感動的だった。



書き始めたら盛りだくさんになってしまったので、
10-11シーズンリーガまとめは後日にします。。。



リーガ開幕前夜

2010年08月28日 22:52

今晩いよいよリーガが開幕。



南アW杯スペイン優勝、モウリーニョのマドリー監督就任等
今年は真の意味で世界で一番注目を集めるリーグになった、と言って良いでしょうか。
私もリーガを見続けて10年目。何か感慨深いものがあります。



さて、今期は何と言ってもマドリー。何と言ってもモウリーニョです。



銀河系以降、豪華過ぎる選手と監督のバランスが取れないことで、
勝とうが負けようが微妙なシーズンを送り続けてきたマドリーにとって、
なんていうか言い訳の出来ない監督がついに就いちゃいました。
そしてモウリーニョにとっても彼のキャリアで一番のビッグチャレンジでしょう。
マドリーで結果が残せても残せなくても、この後はポルトガル代表監督位しか
考えられません。
果たしてチェルシーやインテルでやったような、得意な手堅いサッカーを選択するのか?
それともマドリーらしい新たなチャレンジをするのか?
私の予想では、ベースはこれまでと変えない、と思いますね。結果をまずは取りに行く、と。
それでダメだったのはカペッロですが、彼は
攻撃的なサッカーを好むマドリーファンですが、正直攻撃的かそうでないかはあくまで主観でしか
ない訳で、彼の様に弁の立つ人間なら、いっくら守備的にやっても「攻めてる!」って
説き伏せそうな気がしますw


私、正直この人あんまり好きではないです。味方に付ければこれ以上頼もしい人は
いないんだろうけどね。先日もインテルのベニテスに「彼がクラブW杯を取っても、それは私の功績だ」
とか言っちゃうようなところがね・・・
勝つ為に全てを利用するっていう意味で、チェルシー時代にベンゲルやファーガソンと舌戦を繰り返したり
CL対バルサの審判問題とか、ああいうのも味方ならほくそ笑むけれど、「そこまでやるか?」
って思ってしまうので。



今年の選手補強もエゲツないですね。エジル、カナレス、ディ・マリア、ぺドロ・レオン、
ケディラ、カルバーリョ。去年に比べれば地味だけど、逆に去年あそこまでやって今年もコレかよ?
っていう。まあ、正直どんなサッカーをやるのか?予想もしにくいのでこの辺で。



一方我らがバルサは、待望のビジャを獲得したものの以後補強はあまり進展せず。
アドリアーノも待望の両SBをこなせるユーティリティではあるものの、結局セスク待ちだった
こともあり、補強予算もどうやら想定外の赤字決算の為厳しかった模様。
移籍期限も迫ってきた本日、マスチェラーノの補強が決まったようで
とりあえずトゥーレ・ヤヤの穴は何とか埋まりそうで何より。
但し、マスチェラーノ来て来年セスク来ちゃったら、中盤人多すぎじゃない?
って感じもするけれど。まあ、それは来年の話。



まだ微妙な感じではあるが、イブラはミランに行くような雰囲気になってきた。
シーズン序盤は良かったんだけど中盤以降点は取れないし、ただメッシの引き立て役になる
ポジションをやるのは苦痛だったことだろう。彼はやっぱ王様になれるチームの方が生きる
のかもしれない。メッシ、イブラ、ビジャの3TOPは一度観たいとは思うけれど。。。



イブラが抜けたとすれば、3TOPはビジャ、メッシ、ペドロが1stチョイスかな?
FWとしてはアンリが抜けた為、今年こそボージャンの年になると思う。
イニエスタが戻れば中盤はシャビ・イニエスタ・ブスケッツで、フィット次第
マスチェラーノがアンカーに。又ジョナタンがいよいよ頭角を現してきたりしたら
それまた面白いことになりそう。
DFラインはアビダル(マクスウェル)プジョル・ピケ・アウベスで固い。
怪我がちなアビダルらSBのポジションにはアドリアーノがいるので、去年は苦労した
ローテーションも可能。プジョルもCBに専念できそうだ。


正直今期のバルサはきついと思う。スペイン代表組は疲労の蓄積が厳しく、
コンディションはシーズン通して不安定になる筈。恐らくレアルは去年のような勝ち点を積み上げ
ていくだろうが、一方序盤のバルサは取りこぼしが多そうでそれがボディブローになり
リーグ優勝は厳しいのでは、と予想する。
また、年がら年中モウリーニョと試合外で舌戦を繰り返さざるを得なくなりそうな
立場のグアルディオラですが、彼はそういうのに「カッと」なるタイプなんで、コロっと煽られて
やられてしまいそうです。
そういうシーズンでは逆にCLは勝ち進んだりするので、CLは何となくそこそこ行くのでは?
いろいろありますが、結局去年同様今年も「メッシ次第」な気がします。



セビージャは奇跡的にファビアーノが残留、アドリアーノ、スキラッチを取られたものの
まあこのチームについてはどこぞから無名の選手を引っ張ってくるので心配はしておりません。
まあ勝負をかける年ではないだろうし、ペロッティやゾコラ等有望な若手の成長とか、
今年こそのカペル復活が観れれば文句はないかな?CL圏には入れればOK。
そろそろネグレドが爆発しそうな予感も。



バレンシアは大丈夫でしょうか?ビジャレアルは何だか小粒ながら選手が揃いつつあるし
アトレティコは冬の移籍市場でアグエロ・フォルランの2TOPが動かなければ
4位以内は固いでしょう。マジョルカは今年もCL争いに絡めるのか?



そんな訳で、予想としては優勝マドリー、2位バルサ、3位アトレティコ、4位セビージャ。
まあ、最終的にはこの予想がはずれ、バルサの3連覇となる筈ですけどね。

エル・クラシコ・・・リーガはフィナーレ

2009年05月03日 15:41

08-09リーガエスパニョーラ 第34節
レアル・マドリード 2-6 バルセロナ
得点 レアル;14' イグアイン 56' S・ラモス
    バルサ;18'、58'アンリ 20'プジョル 36'、75'メッシ 83'ピケ




レアルが先制した時には正直「やばい」とバルサファンなら誰もが思ったところ。
今年のバルサホームのクラシコ、ファンデラモスは守備的に入ったが、
この試合では前節のバレンシアの如く、積極的なプレスで序盤を互角の展開とした。
それだけに、先制した後レアルが守備的にシフトすれば、70分以上0-0を
キープした前回のクラシコのような、カッペロ時代の遺産である「固い守備」で
守りきられるのではないか、と。
しかも、前回のクラシコでは居なかったラサナ・ディアラがいるのだ。



しかし。
そうするか否かの判断の前に、メッシからの絶妙なスルーパスをアンリが
見事カシージャスの左脇を抜くシュートですぐさま同点に追いついた。




これでレアルは引続きプレスを掛けて攻めなければならなくなった。
そして、これがこの試合の全てだった。
レアルは得点後もう少し時間を稼ぎ、意思統一を固められれば。
ホームのプライドからレアルは攻め続けたのかもしれないが・・・




しかも、この後のグアルディオラの采配が見事だった。
エトーとメッシのポジションを交換。メッシをセンターに張らせるポジションチェンジを行う。
この日レアルは負傷明けのロッペンを強行出場させたが、そのロッペンが序盤に
幾度となくアビダルを翻弄し、アビダルは早々にイエローを貰ってしまった。
レアルはバルサの右サイドを警戒し、エインセを左SB、マルセロを左WFWに
持ってきたが、マークすべきメッシはセンターに、SBのアウベスはいつもの積極的な
オーバーラップは自重。メッシと変わって入ったエトーもボールを貰う時は下がった時で、
主にプレッシング要員として走り回っていた。
恐らくレアルの左サイドは「拍子抜け」だっただろう。



その一方バルサはアンリサイド、レアルで言う右サイドを主戦場と選択。
レアルとすればロッペンが守備をサボっても、アンリならS・ラモスで凌げる
と思っていたのだろう。
しかし、アンリはそのS・ラモスを完全に蹂躙。アンリの2得点ともラモスの軽率な守備からだった。
まるでラモスの好きな闘牛を観ているかのようだった。
ただ、牛の役目だったのはS・ラモスの方。お気の毒様でしたwww
こうなると、ロッペンは守備に戻らざるを得なくなり、以降ロッペンは完全に消えた。
これでレアルは攻め手が無くなってしまった。





プジョルのセットプレーでの勝ち越しゴールは震えを感じる程の気迫だった。
正直怪我明けからプジョルのパフォーマンスは安定感が無いけれど、
こういうプレーを見せられると彼のいないバルサは考えられない。
マルケスのいない今シーズン残り試合、攻撃に不安の無いバルサにとって、
プジョルに全てが掛かっていると言っても良い。





アンリの2点目を生み出したシャビの「どこに目が付いてるんだ?」というような
絶妙なスルーパスも鳥肌モノだった。
この得点もS・ラモスが汚名返上のセットプレイからのゴールをレアルが返した直後。
絶妙な時間帯でアンリが2点決めたわけだ。
シャビは正直疲れがピークと思えるが、グアルディオラは途中交代をさせない。
全般プレーにキレを欠いているが、これがあるから変えられないわけだ。
もう一人の中盤のキーマン、イニエスタはファールを何度受けても、
淡淡とボールキープ・ドリブル・パス・シュート、全ての面でスーパーなプレーを見せ続けた。
メッシは言うまでも無く相変わらずのバケモノぶり。
最後はCBとして今シーズン完全に一皮むけたしたピケが、まさかのオーバーラップ。
サイドからのクロスをしとめてゴール。




ピケのゴール後。カシージャスの完全に腑抜けた顔が強烈だった。
あの「聖カシージャス」でも、さすがに6失点では心が折られてしまうのだ。
でも、彼がいなければレアルはあと3点は取られていたに違いない。




もはやリーガの行く末はこの試合により決定した。
バルサとしては、残りの全てをチェルシー戦に注ぐことが出来る。
気がかりなのは、相変わらずセットプレーでの失点が多いこと。
ヒディングなら、こういうウィークポイントを容赦無く突いて来るだろう。




それでも、ホームで無失点に終わって少しぐらついたであろう自信が、
このクラシコで完全に取り戻すことが出来たはず。
ミッドウィークのセカンドレグ、大いに期待したい。










「歴史」が選手を育てる

2008年12月16日 00:11

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久々に早朝に起床し海外サッカーを生観戦。
だって、クラシコでバルサが6-0とかで勝つとしたら
どんだけスカッとするかw




・・・なんてのはやっぱ無く。そこはさすがレアルだった。
レアルは怪我人続出、マルセロも出場停止で右SBにサルガド、
左になんとセルヒオラモス起用。
まあメッシ・アウベス対策とも言える。
左ウイングディアラと連動して抑えるのか?
バルサは左SBにようやくアビダルが復帰、
他はほぼ現在のベストメンバー。



序盤からバルサのパス回しは普段通り。
中盤ではむしろいつも以上に繋げる。
4日前に就任したラモス監督はある程度引いたDFを選択し、
前線でのプレスは弱め。
その代わり、両ウィングは比較的張った状態を保っている。
アウベスはSBながら完全にウィング状態wなので、
レアルは奪うとそこを目掛けカウンター発動。
守備にも奮闘するラウルが長躯戻ってチャンスを作る。




前半0-0だったが、なんというか
両チームの守備レベルの高さで十分おなかが一杯になる位楽しめた。
一番凄かったプレー、メッシがいつも以上にエリア内で鋭いワンツーを仕掛けた際、
メッシのパスを受ける選手の後方で余っていたカンナバーロが、
パスが出た時点で素早くワンツーを受けに行く位置をカバーしボールカット。
そのスピードと読みの深さ。
ここ最近レアルでのプレーでは、どうしても1対1を強いられ
結構脆くやられるカンナバーロを観ていたので、
こういう人の余っている状態でのカバーリング能力は流石、と。




それからバルサ側ではカウンターを受け2-2の対応で、
バックステップを踏みながらサクっとノーファールでボールを奪取した
マルケスの応対も、「慌てず、冷静に」危険の目を摘み上げる感じで、
実質2バックのバルサだけに「カウンター慣れ」している感もある。




ブスケスが引っ張られPKとなったものの、エトーのシュートをカシージャスがセーブ、
その後はほぼ互角の勝負。
但しパスを廻す位置の深さは相変わらずバルサが優位。
そして後半残りわずか、CKからプジョルがセンターからファーに流れ、
中へ折り返すとエトーが内腿で押し込み1-0!
そして最後はロスタイム、メッシがカウンターからゴールを奪い2-0、
久々にバルサがクラシコでの勝利を味わった。




やっぱこの試合の雰囲気は最高。
序盤メッシが必要に削られ、早々にラモスとディアラがイエローを貰うし、
プジョルは前半から結構トゥーリオ状態だったしw
そしてゴール後の尋常じゃない興奮、エトーとメッシのパフォーマンス、
その二人ともシャツ脱いでイエローみたいなw
選手達が自然とそう思える試合があるってのはうらやましい。
そういう普段の試合とは違う、超越した思いこそが選手のプレーの
凄みを生みだし、その経験こそが選手をワンランク上に成長させるんだと思う。




こんな歴史がJにもいつか出来るといいな。


バルサ!バルサ!バルサ!

2008年11月04日 20:22

現在スカパーの欧州サッカーは契約せず、もっぱらWOWOWのみ契約、
海外サッカーはリーガばかり観てます。BSでプレミアもたまにやるしね。
チャンピオンズリーグが観れないのは残念ですが、今はCL単体の契約できなくて
視聴料バカ高くなるからね。




バルサ好きの私としては、開幕ヌマンシアに負け、中々点が取れなくってどうなることかと
思ったけど、 ここ最近の爆発的な攻撃力はたまらなく楽しい。
グアルディオラの采配は如何に?ってところはまだ序盤だし、よくわからないんだけれども
去年と変わった点と言えば




①前からのプレスが早い
②選手ローテーションをしっかりやる
③カンテラ出身選手を積極的に登用
ってとこでしょうか。




①はやっぱりロナウジーニョがいなくなったことが大きいけど、
実は放出要員だったエトーを奇跡的に残せたことが、もしかすると
今期優勝するようなことがあれば一番のポイントになるんじゃないか、
という気がします。
あれだけ献身的に守備をして、サイドにも流れて中盤の上がりも
演出できて、且つあんだけ点の取れるFWって他のリーグでも希少。





②これは昨年まではエトーが途中交代やローテでの休養に結構敏感で
チーム批判をしたりしてたけど、非常に上手くコントロールされている気がします。
しかも、オフシーズンのバランスのいい補強やカンテラ出身者の台頭で
ローテしても全く遜色無いメンバー構成が可能。




③セルジ・ブスケスがいきなり先発で出てきた時は「どうなの?」って思ったけど、
アンカーとして十分起用に答えてるし、ビクトル・サンチェスもまずまず。
元々バルサは下部組織も同じサッカーやってるから、あんまり混乱は無いんだろうね。
ただ、なんでボージャンはあんまり出してもらえないんだろうね。。。




これら3つから言って、とりあえず終焉を迎えたライカールト時代からの
変化をしっかり付けられたという意味で、グアルディオラの第一歩としては上々でしょう。
問題点はこれから迎えるクラシコとか、上位陣と当たった際に浮き出てくるであろう
守備面の整備でしょうかね。
まあこれはバルサの伝統だし、あんだけのポゼッションと攻撃的な戦術を取れば
しょうがないことだけれども、アトレティコ戦なんかもあんなに早い時間に先制しなければ
どう転がってたか分からない試合だった。
これまでリーグ9試合で7試合失点している。




両サイドが上がりっぱなしになるから、やっぱりアンカーが一番のポイントかと。
攻守のバランス感覚と守備面でもう一歩の強さが必要。
セルジブスケスやトゥレの成長、もしくは補強も考えるべきかと。





それにしてもシャビとイニエスタは凄い選手になったもんだ。
イニエスタはポジションもさることながら、ドリブル・パス・シュートどれを取っても万能だし、
シャビはチームのリズムを作る上で、チームで唯一代えの利かない選手だと思う。
プジョル・メッシ・ボージャン・ピケ・ビクトールバルデス、そして今年上がった選手も含め
レギュラーをこれだけカンテラ育ちで賄えるビッグクラブって・・・
・・・札幌もこうなったらいいんだけどね。





一昨日レアルがアルメリアに引き分け(バルサホームで5点取られたアルメリアだけど、
点を取ったピアッティとかほんと良い選手がいるチームだ)の試合をみたけど、
やっぱりレアルの試合は面白くないね。唯一ロッペンのプレーはワクワクさせられるけど・・・
バレンシアは今年まだ未見、アトレティコはまだ不安定、ヴィジャレアルも面白いサッカーだけど
安定せず、好きなセビージャも選手が変わった上CLも戦わなければならず少し苦しいかな。




今年こそ楽しいサッカーのリーガ制覇が観たいなあ。





ps;ベンチでの無表情なグアルディオラが、なんともゾンビホラーの名作?「28日後」の
主人公そっくりだと思っているのは私だけでしょうか?

バルセロナ×アスレティック・ビルバオ

2006年01月17日 11:18

リーガエスパニューラ第19節
バルセロナ×アスレティックビルバオ
  2  -  1

得点;ビルバオ;ジョレンテ(16分)
   バルセロナ;ロナウジーニョ(38分)メッシ(51分)



久々にバルサ戦録画観戦。

ビルバオはなんと5-4-1のシフト。そして右WBラクルスがロナウジーニョの徹底マンマークという策をしいてきた。
これが前半、恐ろしく機能する。


バルセロナはマルケスがCBにカムバック、不動のプジョル、左にジオ、右にオレゲール。中盤はエジミウソンを底にファンボメル、デコ。前線は右からメッシ、江藤、男山本絵美。


ビルバオはバルサのテクニックのある前3枚にサイドのスペースを突かれ、ボールをキープさせると中盤の3枚、両SBがぐっと押し上げられラインを下げざるを得なくなることから、ここを徹底的に潰し、個で突破されるロナウジーニョにはラクルスを徹底的に付かせた。
これにより、ラインを上げ且つスペースを潰すことに成功。奪ったあとは少ない人数でも徹底的にウラのスペースを狙い、チャンスを作っていく完全なビルバオペース。


前半16分、セットプレイから開幕戦以来というFWジョレンテの得点(得点後の泣きそうな顔になにかあったのだろうかと思ったが)は見事だったが、その後同じく彼が外したクロスへの対応もそうだったが、うまく攻められないイライラからか、セットプレイでマークを外してしまったり、中盤でのボール回しでいたずらにボールキープして簡単に奪われたりと、らしくないミスでピンチを招いていた。
ロナウジーニョも珍しくしつこいマンマークの選手にイラついたジェスチャーをするなど、カンプノウは久々にざわついた雰囲気。


しかしながらラッキーなことに、不運なハンドによるPKで前半のうちに同点にされてしまったことで、ビルバオのゲームプランは一気に崩れてしまった。
前半だったこともあり、全体的に当初のプランを徹底するには「中途半端な」ムードがビルバオの選手全般に漂ってしまい、結局後半もあれだけ見事だったプレスが影を潜めてしまった。
後半、やはりロナウジーニョの柔らかいクロスをオレゲールが落とし(しかし、流れの中で自然とここにLSBの彼がいること自体驚き)ファンボメルがシュート、キーパーが弾いたボールをメッシが落ち着いて流し込み勝ち越しとなり、ジエンド。



それにしてもメッシ。密集でもボールを失わないドリブルは驚愕に値する。ジュリーも非常にいい選手だけれども、この日のゲームのようにスペースの無い試合では活きにくい選手だし、そういう意味ではメッシの存在は大きい。(それに比べるとファンボメルのドリブルの軽さは目立つな。まあムラのある選手だから、今日は悪い日だったのかも)
なんていったって、前線にこれだけボールキープとパスセンスのある選手をロナウジーニョと2枚揃えているチームは世界中どこへ行ってもないだろうし。
去年と比べても、シャビというキープレイヤーがいないのに、ファンボメル、エジミウソン、イニエスタ等穴を埋められる選手がゴマンといる。非常に層が厚くなった。前線だってまだラーション、ジュリー、マキシロペスがいるんだもんなぁ。


チェルシーとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント初戦は2月末。
ちょっと待ちきれないな。

クラシコ感想

2005年11月20日 09:08

クラシコでの選手の動きを観ると、いわゆるスター選手達の底の見えない能力にただただ驚くばかりである。
こいつらに本気でやったら日本人選手は敵わんな~
そしてJでも、日常的に選手の意思に関わらず戦わない訳にはいかない様な痺れる「リーグ戦の一試合」が出来ないことには、真の強化は進まないのかも。


うらやましい。


メッシの先発はびっくり。
メッシ・ロビーニョの南米期待の若造対決。
15歳の時からバルサにいるメッシとは違い、ロビーニョは独特の雰囲気に自分の気合をうまくフィットさせられていない印象(後半のシュミレーションは可愛そうだったが)。
一方のメッシは恐ろしい程の落ち着きよう。そして体の強さと素晴らしいすり抜けのスピード。完全にこの試合のバルサのキーマンだった。


前半は完全にバルサ。
ボールを足元で繋いでくるだろうバルサへ中盤で激しいプレスかけて高い位置でボールを奪って、前線のロナウド・ロビーニョへ早く送りたかったレアルだったけれど、パスへ受けた選手のフォローが速いシャビとデコ、メッシのドリブル、そしてロナウジーニョの個人技でそれを紙一重でかわして怒涛の攻撃。


レアルはいつものパス回しはほとんど見られず(ジダンがベストフォームでは無かったのが痛かった)、チャンスになるのは珍しくサイドのスペースに走らせる時位で、真ん中をプジョル・エジミウソン・マルケスでがっちり鍵をかけられてはシュートを打てない展開。


得点はレアルが前がかったところをバルサが奪い、ポッカリと空いた中盤でメッシにスピードが乗ったドリブルをさせてしまったところで勝負アリ。
前線で張っていたエトーに重なるようになりながらもボールが渡った時には、レアルの4人いたDF達は恐らく突っ込んでくるメッシに気を取られボールに「目がついていかなかった」のだろう。


あとはエトーの唸ってしまうようなボールコントロールと膝下のみの早い蹴りでゲット。


メッシのドリブルを誰かが潰しに行くか、コースを切りにいくべきではなかったか?
でも今日のメッシには軽くかわされていた気もするが。


後半はハーフタイムで気合を入れられて前がかりになったレアル、それを早い時間帯でいなしてロナウジーニョが得点し、試合の趨勢は決まってしまった。
同様にロナウジーニョの3点目、スタンドからはなんと拍手!!
レアル関係者には屈辱的な試合だった。


それにしても今日の主審は非常にフェア。
もう少しホームよりに吹くもんだろ、と思ってしまう位レアルにはお気の毒。


完全にベストフォームに戻ったバルサ。
チャンピオンズリーグも早めにグループリーグ勝ち抜けを決めたり、ローテーション制と選手層の問題もクリアし、磐石といった印象。
なにより楽しいサッカーなのがいい。


一方のレアルはここまで決して悪くなかっただけに勢いを完全に削がれる敗戦。クラウルの負傷は長引くようだと、リーグ・CLともにきつくなりそう。



さーて、そろそろ群馬を出発するかねえ。


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