その映像にニーズはあるのか?

2016年10月12日 09:40

昨日のW杯予選オーストラリア戦、妥当な結果だと思いました。
一部のスポ新は親の仇かの様に解任論を展開してるところもあり
違和感を覚えますが、オーストラリア相手に今の日本がやるべき
ことは出来てたんじゃないか、と思いましたね。

試合を通じて危険なシュートは殆ど打たれなかったですし、W杯
で自分達より上の相手と戦う時を想定すると、昨日のショート
カウンターを狙う形は戦術として日本が身に付けるべき戦い方
ですし、ハリルホジッチ監督は就任当初からこれがやりたかった
訳で。ポゼッション率云々で批判している人もまだいますが、
そもそもそこは監督が目指してない訳で。
まあ選考や交代枠の使い方等で不満はありますが、アギーレや
トルシエの時しかり、外国人監督は記者からすると叩き易いの
でしょうねぇ。

さて、最近地上波TVを殆ど見なくなったのですが朝の情報番組は
一応最新のニュースをささっと見るのに適しているので、起きて
15-20分位はTVを付ける様にしています。

NHKだと結構じっくりニュースをやるのでそのニーズに合わず
どうしても民放を付けるのですが、朝からキャストが7-8人も
いる番組が多く、しょーもないバラエティ的なネタを挟みつつ
真面目なニュースもやるという構成の番組が殆ど。唯一TBS系は
落ち着いてるんだけど、最近は豊洲&小池知事ネタばかり報道
するので却下、フジも最近しょうもないことばかりやってるし
テレ朝はハムネタばかりだし今はNTV系が多いかな。

さて、前置きが長くなってここからが本題なのだが。

あの代表戦の翌朝恒例の様にどのチャンネルも流すのが、試合
のダイジェストに混ぜてスポーツバーや居酒屋で応援観戦する
人のインタビューとか。しかしその映像は誰にニーズあるの?
っていう疑問。

確か試合のダイジェスト映像をニュースで使用する際に権利関係
使える時間が短いので、足りない尺を埋める為にやってる的な事
を聞いた様な気もしますが、人が酒飲みながらTV見てる絵を
見せられても「だから何?」って感じじゃないですか?
あと多いのが日本人と対戦国の国際結婚した夫婦に試合を見せて
応援させる絵。これまた「だから何を伝えたいの?」と。

そんな無意味な取材をする位なら北沢や都並辺りのTVで使い易い
解説者でも良いので、試合の内容や采配等の批評をして貰う時間に
した方がよっぽど伝える意味があるのに。
番組予算の都合とか、試合を放送する局とそれ以外の局の都合とか
色々あるんだろうけど。

ついでに言うと全然違う話なんだけど、気温が急激に上がったり
下がったりした際の報道で、道行く人の服装チェックしたり昨日は
ユニクロでこんな服売れましたとか、あれも「だから何?」って
感じで、そんなこと朝からタレ流すんなら国政の大事な話題を
やれよ、って思うけどその辺も圧力とか色々事情があるのかしらねー。

まあ「お前は地上波見なきゃいいだろ」ってコトでこの話は終わり。
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「ドーハの悲劇」のお陰です

2016年01月27日 21:09

昨日のU23アジア選手権準決勝、日本がイラクを破り
リオ五輪の出場権を見事獲得。久々に手に汗握り、
興奮とジリジリした気持ちが交錯する、そんな試合でした。

「史上最弱」「谷間の世代」とか言われ、元名選手からは
「こんなサッカー観ててもつまらん」等と揶揄されたり。
「歴代でJ2在籍の選手が多い」等と的外れな批判もあった。
ただ事実としてこの世代はアジアの大会で勝てず、結果長らく
U20W杯にも出られない等、確かに国際経験も乏しかった。

だからこそ今回その舞台を掴んで欲しい、と願うならまだしも、
「どうせ本大会に出ても勝てないだろ」とか否定的な見方をする
人達が結構いて。絶対見返してやれ!と思ってました。選手達も
その悔しさが力になったのか、凄くチームに一体感がありました。

あと、このサッカーで本大会通用するの?って意見もありますが、
今大会の失点数や全て先制しての勝利、耐えどころをしっかり
耐えて勝負を決めるといった戦い方という意味では短期間で
大きく成長したと思う。過去この世代は「戦い方」の拙さで
勝てなかった要因もあった訳で、そういう意味で彼らが今後
A代表を目指す上でも良い成長を遂げた、と言っても良い。

まあ本田や長友の世代もU23の時は同じ様な言われ方をして
たんだし、この先は彼らの今後の頑張り次第。
連続出場のプレッシャーの中、しっかりオリンピックの切符を
勝ち取ったことを素直にたたえるべきだと思う。

びっくり先発の奈良は過去2戦に比べれば落ち着いてたね。
しっかり狙ってオフサイドを取れてたのは良かった。
さあ、次は荒野・クッシー・ゴメス・深井さんの出番だ!

さて。
試合後に知ったのだが、彼らの多くは「ドーハの悲劇」の年に
生まれた世代だったこと。今回の開催地はそのドーハで。
ちょっとした因縁だったのかもしれない。

私はあの試合が無ければ、今サッカーをこれだけ好きには
なっていなかった、と思う。
野球少年で10数年生きてきた当時の私は、実はチャラチャラ
したJリーガー達が大っ嫌いだった。プロ野球こそが全てであり
Jリーグの勢いへの危機感?いや、学生の時に坊主でモテない
野球部員で、爽やかでモテるサッカー部へのコンプレックスも
あったと思うw

で、あのアジア最終予選は「負けちまえー」と念を送る為に
予選の試合をずっと観てた。ホント性格悪いガキでしたw
W杯出場を逃して欲しい、そしてJのブームが去って欲しい。
そう願っていた筈なのに、あの瞬間が来て。

「何だかすごいものを観てしまった」
と、逆にゾクゾクしたのを今でも良く覚えている。
こんな凄いドラマを魅せてくれるスポーツがあったんだ、と。
そしてサッカーにはまだ見ぬ「世界への扉」があるのか、と。

以後、私はずっと、途切れる事無くサッカーを観続けています。
あの試合のお陰で、数えきれない程の嬉しいことと悔しいことを
経験させて貰っています。
昨日の試合も、そんな試合の一つでした。

そして今の日本サッカーの発展も、あの試合の悔しさが
あったからこそだと思ってます。

全ては「ドーハの悲劇」のお陰です。

選手よりインパクトを残すオッサン二人

2016年01月14日 22:39

今週土曜はいよいよキックオフパーティ。
念願のドーム開催だし今年は子供連れていくぞー!!
・・・と思っていたのに、明日から仙台出張で帰りは土曜夜。
残念無念。またYoutubeとかで観れれば良いんだけど。

開幕はAwayベルディ、Away岐阜で3戦目でホームに愛媛、
とのこと。まあ頼もしい限りのウチの関東Awayサポ達が
ホームジャックしてくれると思うので、選手達はホームの
つもりで頑張って欲しいな。
その通りになれば結果的にウチにとって
ホーム→アウェイ→ホームになるしね←そうなのか?

今日今年のキャプテンは宮澤に決定、との発表も。
去年あれだけのプレーをしてくれたので、今年も一層期待
してるのだが、更にキャプテンまで!!頼もしい限り。
副キャプテンは荒野と河合とのことで、荒野はオリンピック
本戦に出るべく前半戦からあらゆる意味で目立って貰わなきゃ
なので、気負って頑張って欲しい。

さてそのオリンピック予選、昨日は北朝鮮戦に1-0勝利。
かなり気負ってましたね。エース南野が全く振るわず。
大島と遠藤は落ち着かせるどころかミスしまくり。
後半は特にロングボールを蹴られてはセカンドボールが
拾えず、常時ボールを北朝鮮に支配されていました。

まあそれでも結果が全ての初戦で勝てたことが全て。
また中2日が続くので、問題は決勝トーナメントまで如何に
ローテーションが出来るかという意味で、肝心要のライバル
に勝ち点3取れたので、次節は多少メンバーもいじれるかと。
これで奈良も3戦目辺りには出られるんじゃない?

昨日のTV中継で印象に残ったのは選手やプレーではなく。

まずは松井さんの解説で、後半35分頃だったか、日本が
PA手前でFKを得たシーンで。
「狙ったところに行けば入るよ?こりゃぁ」
って言ってたんだけど、そりゃそうだよねwww
誰もが思う当たり前のことをそのまま言う。
相変わらずの飲み屋のオッサン解説。最初の頃は何だかなぁ
と思ってたけれど、もはやほど良い調味料になっている。
まああの頃は角澤アナとセットで、余りにも破壊力が高すぎたし、
今はその分ゴンちゃんがしっかり解説してくれてるから、味に
感じれるのかもしれんけど。


それから、最後のテグの監督インタビューで
「次の相手はタイですね」
「リラックスしてタイ戦させたい」
って受け答えしてて、これってもしや・・・得意のアレ?ww
この人、どっかの記事に「鈍感力」って書かれてたけれど
ほんとそうなのかもね。
だとすると、こういうプレッシャーのかかる予選の監督は
向いてるのかも。

ただオリンピック本戦は分からんけどな。
まあ兎に角本戦では荒野呼べよ!!←櫛引は触れないのかw

毎度お決まりの「決定力不足」

2015年06月17日 22:11



「小倉隆史が見たハリルJ」決定力不足。それに尽きる。


いちいち反応するのも何なんですが。
でも何故か個人的にこのことは拘りたい、と思ってる。

この「決定力不足」って言葉。いつまで日本のサッカーメディアは
使うんですかね?
言葉は悪くなりますが、言語化が苦手だったりそもそも論理的な
分析が苦手な3流解説者程、良くこの言葉を使います。

そもそも「決定力不足」って何でしょうかね?
決定力の要素は?具体的に何が不足してるんでしょうか?

実際は記事の中にそれらしい要素が少しだけちりばめられているが、
結局それを「決定力不足に尽きる」と言い切ってしまってるので
結果何を言いたいのかよく分からない。

素人なりに「決定力不足」の具体的な要素は

「ゴールを決める為の正確なキック技術」
「相手・味方の状況を分析し必要なポジションを取る判断力」
「試合状況・相手からのプレッシャーに負けないメンタル力」

この辺りだと想定する。
他にもあるのかもしれないが、この様な個別の能力の集合体の様な
ものなのだ、と私は理解している。
もしどうしてもそれについて言及したいのなら、試合の状況毎に
そういった個別の要素の不足具合を具体的に説明するのが専門家の役割
なんじゃないのか?
そもそも、もっと本質的な上手くいかなかった戦術的な要因だったり、
マッチアップ上の問題があったんじゃないのか?

それを、試合を総評し「決定力不足に尽きる」って繰り返しても
本質は何も伝わらない。
語彙不足なのか?そもそも別に何かを伝える気がないのか?

この言葉自体、サッカー日本代表がメディアで取り上げられる様に
なってからずっと使われ続けてる。確かに決定力の高い絶対的FWは
日本には未だ現れてないけれど、そういう意味で使ってるんだと
すれば、ヨーロッパの中堅国、いや上位国ですら絶対的FWなんて
そうそういない訳で。

この言葉をサポやファンが使うのは全然構わないと思うけれど、
専門家が同じ様に同じ一言で完結させてるんだとしたら、もはや
解説者なんていらないでしょ?

実際にはサッカーの分析で絶対的な正しい基準なんて無い訳で、
同じ試合でも解説者・評論家によって180度見方が違ったりもする。
だから、我々サッカー好きは昨日の試合で何があったのか?
色んな側面から知りたいと思ってる訳で。

それを声高に自信満々で「決定力不足!」なんて叫んでる解説者なぞ
「解説力不足」なので、もう今時必要ないと思うんだけど。
私が言葉に拘り過ぎなのかなぁ。

反吐が出る様な自画自賛記事

2015年02月06日 22:46

今回のアギーレ監督の解任は個人的には残念でした。
以前のエントリの冒頭に書いた通り、私は「疑わしきは罰せず」
が正解だったと思ってます。
ただ、既に世論は作られてしまっていたので、解任自体は
避けられない流れだったのかもしれません。
そんな気持ちでいた中・・・

昨日ツイッターのTLに流れてきたサンスポのこんな記事を見て
「ああ、二度とサンスポは買わないしネット記事も拾わない」
と決めました。
(道スポは記事は共有でも北海道新聞100%出資なので別)
と同時に、この言い訳的な臭いもプンプンする自画自賛記事を、
恥ずかしげも無く堂々と乗せるツラの皮の厚さにあきれました。

他紙もそうでしたが、アギーレ関連の記事の内容はどれも
「疑惑」と「可能性」
を繰り返して読者を煽るだけ、口座に入金があった事実以外の
真実は一つも書かれてなく、ただスペインのアスやマルカ等の
4大紙の翻訳記事の抜粋を乗せるだけ、独自の取材で明らかに
した事実等一つもありませんでした。
努力もせずそんなしょうもない煽り記事だけで
「ぶれずに報道してきて正解だった」ってエラそうに書いてる。


でもこの古沢とかいうのが言ってる「正解」って果たして何?


この人はスポーツ新聞が民意を煽ってアギーレを辞めさせたことが
正解って信じてこの記事を書いてる様にしか見えない。
でも、それってやっちゃダメでしょ?

メディアのやるべきことは「真実を読者に伝える」ことじゃないの?
この人が書いてることは、「自分達の力で解任に導いた」ことを
自慢しているだけ。これって凄く危険なことだと思いませんか?

「ペンは剣より強し」を悪用すれば戦争だって出来てしまうことを
我々日本人は歴史で学んでいます。
サッカーの話から大げさだよ、って言うかもしれないけれど
現に今の日本の首相の偏った右傾を考えると、あながちこの話題で
私が言おうとしてることは、大げさな話では無いと思ってます。

ちょっと話がずれますが、去年のデング熱報道が連日トップニュース
になっている時、物凄い違和感を感じてました。
案の定調べればネットには色んな噂が(ググればすぐ出てきます)。
東京の原発デモも殆ど報道されませんでしたし、報道しても各局人数を
少なく報道するなど、情報統制があったのは明らかな様です。

こういうのも今盛んに言われる「メディアリテラシー」の一つの例と
思います。勿論ネットの情報の方が正しい、とは言いません。
情報をただ鵜呑みにせず自分で情報を集めて、自分の意見を持つ
べきだと思います。

話を戻しますが、サンスポと同じフジ産経グループのゴシップ紙
には、こんな記事も堂々と書いてるんですよね。
以前のエントリで私も書いた通り、私はこれが真実じゃないかと
疑ってます。
それで、電○辺りが各誌に圧力をかけたんじゃないか、と。
電○とフジ産経の関係もネット界隈には色んな噂がありますし。
これも言ってみればスポ新の言う所の「疑惑」と「可能性」じゃw

何を信じるか、どういう意見を持つかは人それぞれです。
ただ、読む側にメディアリテラシーが無いと嘘も真実も分からなく
なる、そんな時代だと思います。

アジアカップ アギーレジャパンの戦いについて

2015年01月22日 21:17

明日はいよいよアジアカップの決勝トーナメント初戦です。

大会前や第2戦頃まではアギーレ監督のスキャンダルの話題が
中心でしたが、グループリーグの内容・結果で見事にマスコミを
黙らせたのは流石だと思いました。

ちなみに私は今回のスキャンダルは静観すべき、という意見です。
今回の報道で一番ズレてるな、と思うのが「八百長」の意味が
「わざと負ける」ことと言うのを分かってない前提で報道されて
いる、ってことですね。
アギーレは勝った方の監督です。普通金貰うかね?
口座に入金があったって事実だけで解任!解任!って??
特に先日「解任決定」と根拠の無いクソ記事書いたスポニチ、
お前らこそ電通から解任へ扇動する様カネ貰ってんじゃないの?

問題とされたサラゴサの残留を決めた試合、確かシーズン後に
WOWOWのダイジェストで観て、凄く両チーム共に激しいプレー
で劇的な試合だった為印象に残ってますが、とても八百長があった
様には思えませんでした。初戦ダイジェストの印象でしか無いですが、
当然マスコミの方々はあの試合を見てモノを言ってるんですよね?
ちなみにメッシも脱税で告発されてますが、試合には出続けてますし。
スペインなんてそんなものです。
今回は他にも参考人は41人もいて、本当に出廷するかもわからんし。

さて話をアジアカップに戻すと、グループリーグ3戦の戦い方を見て
日本は良い進化を遂げてるな、という印象を受けました。

過去アジア予選、アジアカップでの苦戦を考えると非常に試合を
コントロールして勝てたというのがその印象の一番の理由です。
データがあると分かりやすいな、と思っていたらスポーツナビに
こういう記事がありました。
内容はポゼッションがしっかり出来ていて守備の時間を少なく
していることと、相手にシュートを打たせないプレーが出来ていた
ことをデータを使って検証してます。

特に後者については、ヨルダン戦ではシュート数19-5と圧倒的、
ただ特筆すべきデータはシュート1回に至るパスの数で、
日本の30に対しヨルダンは53。日本のパス数は7割近いポゼッション
から当然の数。しかしヨルダンはカウンターを狙いたいのに、
日本以上に手数を掛けさせられています。

これは日本が流れや時間帯を考えず攻め悪い形で奪われピンチを
招くことが少なくなったこと、攻めながらもリスクマネジメントを
意識し、カウンターへの備えが出来ているということ。
長谷部が中心となりしっかりそこへの対応が出来ていました。

アジアレベルだから出来る、ってナンクセ付ける人も多いと思いますが
過去はアジアレベルですらそれが出来なくて苦戦してた訳じゃんww
って思う訳です。

結局これまで日本代表はコンフェデイタリア戦の様な、打ち合い的な
試合で競合国に善戦はあっても、結局自分達のミスやカウンターで
やられ「惜しくも」って試合ばっかりだった。
まだ今大会もグループリーグを1位通過しただけだけれど、こういう
試合をコントロールする経験を積んでいけば、もう一段階上のレベルに
上がれると思います。

そしてそれがJリーグにも還元されると浦和みたいなチームは減る
だろうしwACLでも勝てる様になるんじゃないか、と期待してます。

今日は同じオーストラリアで錦織も全豪3回戦突破。
1stセットは取られたが彼も同様に勝負どころの見極めが素晴らしく、
2ndセットの6-5からのブレイク、4thセットも5-6からのブレイクを
図った様に取って見事な逆転勝利。
年末の番組で本人が「ギアを上げる」という表現をしていましたが、
ちゃんとその通り今日もゲームをコントロールしていました。

闘う舞台とレベル感で言えば日本代表より錦織が上です。
日本代表も錦織に追いつける様、まずはアジアカップ連覇を目指せ!

戦い方より、個の能力より、ゲームをコントロールする能力を。

2013年06月24日 21:28

暫くぶりでございます。

相変わらずブログ更新するパワーが漲ってこず更新サボってました。
まあ、所詮自分の問題なので。


プライベートでは富山戦の日は前日に長女がインフルエンザB型に感染、
楽しみにしてた幼稚園の運動会にはヨメと双子で参加し二人で留守番。
その3日後には次女に感染拡大。暑いのにマスクを外せず1週間大変でした。
一番病気に弱い長男が無事だったことに驚き。
岐阜戦の日は接待ゴルフでニドムに。ほぼ1年ぶりのゴルフでしたが
意外にもスコアは94とまずまず。
ということで、札幌戦GW以来参戦出来てません。


やっとホーム連勝の一方、内容と結果がマッチしないこの2試合でしたが
まあ取り急ぎ結果を出す必要があったので問題無し。
特に下位チーム相手に内容は別として取りこぼさなかったのは重要。


岐阜戦はウッチー&純貴の先発を知り、試合前「こうなればいいなあ」と
思った通りのダブル2得点。相手GKがギーさんで、4失点目辺りは
自嘲気味な表情を浮かべており、何だか複雑な気持ちになりましたが。


富山戦で前半ハマった連動したプレスはこの試合ではイマイチでした。
去年もそうでしたが体力的な問題なのか、メンタル的な問題なのか、
選手の連携の問題なのか。戦いぶりが安定しなければ中々順位は上がって
こない。岐阜戦は終盤に高い位置でのプレスでミスを誘い3得点。
それも大事だけど、中盤の連動したプレスを磨いていくべき、と思った。
が、その一方で思うこともあり。


絶賛開催中のコンフェデの日本代表は3試合で9失点。
勝ち点0でグループリーグ最下位で終戦。
イタリア戦だけが突出した出来となってしまったが、うまくハマれば
ああいうサッカーが出来るということは良く分かった。
ただ、それでも結果として勝てないとなると正直キツイ。
当然札幌とはレベルが違うものの、イタリア戦の様な中盤の連動したプレスで
ボールを次々と奪いポゼッションを高めて試合をリードしたけれど、
ああいう戦い方を毎試合安定させるのは難しいんじゃないか、とも思う。


ここは代表とクラブチームでのチーム作りの差もあるとは思うのだが
難しいのには変わらないだろう。あと対戦相手との力関係によっては
そのスタイルの根底が覆される可能性もあるということも
改めて分かった気がする。
そういう意味ではイタリア戦での戦い方はベースとはしつつも、
そのやり方で終始試合を支配するのは1年後の日本代表では不可能。
もしやろうとするなら、コンディションを整えて一戦必勝の戦いと
すべきで、それよりも試合の状況をみて臨機応変に戦い方を調整する
べきなんじゃないだろうか。


そう言えば札幌も去年そういうサッカーを(一応)目指し
J1相手にボロボロにされた。まあJ2でも出来てなかったことをやろうと
したのが問題だったのだがw、今回の日本代表の戦い方にも相手のレベルや戦い方に
より相性は当然ある。今の戦い方の成熟度合いは個人的には一定のレベルまで
上がったと思ってる。


そういう意味ではそういった戦術だったり個の能力の問題よりも
ブラジル戦から言われている通り、失点した時間帯が全て悪すぎるし
1試合のゲームマネージメントが強豪国と比較しあまりに拙かった。
そう考えると得点後にすぐ失点を繰り返した今期序盤の戦いぶりや、
過去を振り返ってもロスタイムに3点入れられたりという伝統もある
札幌と共通点多いな、と思ったりしてw



それは冗談としてw
このコンフェデの3試合は良い来年への力試しになった。
イタリア戦を持って今の戦い方の自信は持って良いと思う
ポゼッションとか、リトリートとかいう戦術の是非を問う必要もない。
そして何も一本調子にプレスかけて奪ってポゼッションで戦う必要は無く、
相手や状況によってチームがゲームマネージメントを能動的に出来る様になれば
高い個人レベルに成長した代表選手達が本来持つ能力を出しやすいのではないか
と思うのだ。


その点については代表の選手がことあるごとに挙げる「個の能力」以上に
今回世界との差が表面化したんだと思うし、選手にとってもより重要な資質
なんじゃないか、とも感じた今回のコンフェデであった。



そしてそれは札幌もしかり、と思った。。。
が、ウチの場合は今の戦い方もしっかり熟成出来てからね。
そうなってくれた時はそれこそ世界に出れるんじゃないかしら。

2006年のトラウマが消えた日

2011年02月01日 23:02

最多4度目のアジアカップ制覇、見事でした。


韓国戦以降、各報道番組も一斉にアジアカップ一色になり、
同じ内容での極端な過剰報道の為、若干食傷気味にはなりつつありますが
それもまた嬉しい。



決勝戦、観ていて面白かったポイントがいくつもあるのですが、
3日も経っててくどくど書くのもなんですが、まあ改めて。



日本は韓国戦での代償が大きく、前半から守備ではプレスの一歩目が遅く後手後手、
攻撃では前線の裏を取る、又は受けに下がる動きと3人目の動きが殆ど無い為
足元でしかボールが回らず。長谷部、遠藤のミスパスも散見され必然的にオーストラリアペース。



オーストラリアはボールを回してサイドのある程度の位置に運んだら
高いボールをツートップのケーヒル、キューウェルへ放り込み、高さと連携の弱いCB・GKのスキを
伺うという戦術一本。これを120分間徹底してやってきた。
皆そこそこ技術はあるのにも関わらず、アジアでは絶対的に負けない体格のみを活かす為に、
日本が持つ4年前ドイツでのトラウマをも利用して、「いつか日本は必ず崩れる」という信念の元に
一丸となってぶつかってきた。



その徹底した戦い方は賞賛に値しますね。
さすがオジェック。こういうつまらないサッカーで勝負に徹したならば非常に強い。
ただ、こういうサッカーをされるとこちらはこちらで燃えてくるわけで。
私の偏見かもしれないが、ケーヒルやキューウェルのどこか見下した様な目を見ていると
この徹底した戦い方はアジア諸国への挑発とも受け取れる訳で、こちらとすれば
絶対に負ける訳に行かない、と思う訳で。そして、結果負けなかった。
韓国戦でフィジカル勝負のシュミレーションが出来たのも大きかった。



韓国戦で戦術的交代の側面でザックに不満をあげた私でしたが、
後半の藤本⇒岩政の交代による打開は「おみそれしました」としか言い様がありません。



岩政が準備している段階で、単なる高さ対策として内田と交代で今野を右SBにするかな?
と思ったのですが、長友を一列前へ上げるとは。。。
しかも、一旦交代を見送ったのは今野アンカーの4-3-3へのシフトを考えていた、とのこと。
いやー、面白い!
A案である4-3-3でも守備面のみを考慮すれば、十分機能したと思う。
そのプランをやめてB案を出したことが面白い。
昨日の「スポルト」によれば今野がボランチに行くことを拒否し、それを受け選手から出た
アイデアだったようで。それもまた興味深い話ですが、最終的に決断するのはザックである。
長友のウイングは東京で徳永との「ゴリラ直列」で有名な通り実績あるし、チェゼーナでもやっている。
このB案が結果的には岩政の投入は高さに対しては以降ケーヒルを見事に潰したのは勿論、
攻撃面での効果が大きかった。



香川の欠場は決勝を迎えるオジェックにとって最高のニュースだったと思う。
香川に足元の弱いDFラインを縫われることが、最大の脅威だったからだ。
藤本は同タイプながら香川程のキレやスピードは無く、この日の連動性の無い日本の前線では活きなかった。
しかしタイプは違うもののスピード&フィジカルモンスターである長友が前線に入り、
縦のスピードで勝負を何度も仕掛けたことは、香川同様の脅威を与えたと思う。
結果、エンドラインに近い位置まで進入しての左足クロスから、見事なバックステップからの
スペース作りでフリーとなり、押さえの利いたダイレクトボレーを放ったチュンソンがヒーローに。




各メディアで各試合での要所のゴールが交代選手(岡崎、伊野波、細貝、李)というポイントのみで
「ザック采配的中」と持ち上げているところが多かったが、それはまあ偶然だろうし、
そこを必要以上に評価しちゃうと根本的に何かズレていく気がします。
ただ、話によれば出れない選手とのコミニケーションを重要視しているとのことで、
チームとしてのモチベーションの維持に腐心する、監督のスタイルの一つの結果なのでしょう。



チュンソンは見事美味しいところを取ったにも関わらず、インタビューでは空回りし過ぎて
少々痛かったwwが、色々あったけれどこんな大舞台で報われて良かったなあ。。。



本田のMVPは妥当。但し、点を取らない本田は魅力が半減する。
この大会は仕方の無い面もあったが、今後プレーが中田化して行ってしまうとしたら
まだ早過ぎるし、またヨーロッパの舞台で前目のポジションで点を取ることに拘って
プレーを続けて欲しい。



チーム全体としては多少ワールドカップ組の完成度と若手の融合に苦労したものの、
イヤという程南アで「チームとして団結して戦うことの意味」を知っている長谷部を中心として、
初戦のヨルダン戦を良い教訓としながら一つに纏まり、結果苦しい戦いの全てに打ち勝った。
内容については当然不満もあるが、ブラジルまで3年半ある段階で得た、
重要なタイトルマッチでの経験値としては最大限満足行く内容だった。そして優勝という結果も得た。
選手達はこれからヨーロッパに戻ったり移籍したり、休養を取ってから来るべきJの開幕へ準備したり
様々ではあるが、取り合えず今は「おめでとう」と「お疲れ様」を言いたい。



それにしても。
後半キューウェルが消耗し交代、ケーヒルが徐々に沈黙していったのを見るのは痛快だった。
あの2006年、僕らの瞼に焼き付いて離れなかった灼熱のカイザーラウテルンでのトラウマを、
この日ようやく解消できたのだ。
高齢化したオーストラリアは今後数年世代交代に苦しみ、当面日本の優位は揺るがないだろうし
逆にこの2011年中東の地で行われたアジアカップが、彼らにとってのトラウマになったとしたら。



アジアンフットボールの恐ろしさを再認識してこそ、彼らはようやく真の意味でアジアの一員になれた、
と言えるのかも。



あらためて。
混沌のアジアンフットボールへようこそ。

アジアカップ韓国戦、やっぱり劇勝!

2011年01月26日 23:02

昨晩のアジアカップ日韓戦、観る方もかなりつかれましたね。
私は後半辺りからほぼ座っていられず、立ちっぱなしでTV観戦してたので
余計ですww



しかし、とにかく嬉しい。
約5年に渡る日韓戦未勝利状態からようやく脱出出来たこと、
それが、韓国が渇望するアジアカップ優勝を阻んだこと、
日本がアジアカップ最多の4回目の優勝まであと一歩となったこと。
でもやっぱり一番は韓国という難敵相手に見事な戦いを見せた上、
逆境に打ち勝って結果も得、また一歩代表選手が成長を遂げたことだ。



序盤の韓国は疲労から明らかにペースを落としていた。
そこに日本が付け入った前半の攻撃は「まるでバルサ!」。
両サイドはワイドに高い位置、CBとボランチで回す中でスッと前線の選手、特に香川が
三角形の重心(これはBSのHTに山本さんが解説で指摘してた通り)で縦パスを受けて
前を向く。それをきっかけにしてそこに選手が連動して絡み、パスコースを作って
最終的にはSBの上がりを促してアタッキングサードに侵入していく。
韓国は追っても追ってもただ日本にボールを回されるだけ。
前半は攻撃の質だけについて言えば、代表史上過去最高の内容だった。



が、今野のPAでのパクチソンへのショルダーがファールを取られPKで失点、
加えて決定機は3-4度あったものの決めきれず。
またCBとGKの連携が悪く、ロングボールの処理もいつも以上にナーバスで
簡単に相手にゴール前に入られてしまう。
これが、後半の苦戦の引き金になっていく。



後半韓国は中盤より後ろにブロックを固めた上で、入ってきた相手へのプレスに厳しく行くようになり、
序盤こそ前半同様のペースで攻めるも、徐々に韓国の網に掛かる回数が増え始める。
そして韓国が21分ホン・ジョンホをアンカーに入れ4-3-3にして以降、日本は中盤を制圧され、
サイドでは両SBが押し込まれてしまう。
これに対しザックが対応したのはなんと42分。香川に代え細貝を入れ、中盤を3枚にした。
そしてこれが日本の交代カード一枚目。
日本は前半と打って変わって運動量も目に見えて落ちていたにも拘らず、である。



これには若干がっかりした。
ジーコや岡田時代、ベストメンバーで送り出したスタメンを「動かせず」、
且つ相手の戦術変更に対し後手後手に回っていたのを思い出す。
明らかに劣勢な状態が20分近く続いていながら、中々手立てを出来なかったのはザックの問題なのか?
それとも岡田監督が1年前に言ってたように、サブに流れを代えるような選手がいないからなのか?
この一試合だけでザックの能力を問うつもりは無いけれど、戦術の国イタリアの監督なら
ビビッドに反応出来るんだろう、と勝手に期待していたので。
まさか、大事な場面で動けない監督では無い、よね??



加えて采配面で不満だったのが延長前半16分に伊野波を入れ、3バックとしたこと。
遠藤も言ってた通り、実質5バックになってしまうのは目に見えていた。
守備的にシフトするとすれば、内田に変えてSBとして入れるべきだったし、
7分の得点後ほぼパワープレーで押し込まれ、こぼれ球を拾われまくっていたので
残り20分以上耐えられる筈も無く、日本としてはラインを押し上げ、前目の運動量をあげる
為の交代を使うべきだった、と思う。
結果、耐え切ったかに見えた延長後半ロスタイムでの失点。



日本にとって相当にPK戦へ向かう流れは悪かった。
が、ここではザックが非常に落ち着いて指示を出し、悪い流れを変えた様にも思う。
そして、川島が爆発。若い韓国の選手が2本止められ、1本外し。
あっけなく日本がPK戦をものにし、決勝進出となった。



韓国と日本のPKについて。
試合後、長谷部が「お互い様」、ザックが「両方ともPKではない」と語ったとおり。
PKとなったプレーより、直後の29分に岩政?がPA内でパクに当りに行ったプレーの方が
よっぽどPK相当だったと思う。
カタール戦のエントリで書いたが、ルールブック上大きな間違いでは無いジャッジかもしれないが、
あのプレーでPKを出してしまうと、結局いつかチャラにしなきゃ、という思いから
岡崎が得たPKのように「ファール位置がPA内でもなく」「明らかにボールは相手DFの懐に近い位置にある」
にも関わらず、反射的に日本にPKを与えざるを得ず、結果それを「誤審」呼ばわりされることになる。
主審の自業自得であるし、そういう意味で日本のPKもまた「妥当」ということになるのだ。



この日の韓国は「日本とやる時の、いつもの韓国」だった。
いつもの序盤にプレスをかけるスタイルこそ無かったが、南アやイラン戦で見せたような
パスとスピードで相手を崩すスタイルを捨て、フィジカルと個人技と精神力に頼ったサッカーで
日本を圧倒した。特に延長に入ってからのロングボールからの圧力は凄まじかった。
これぞ韓国。故にこの韓国のスタイルに打ち勝っての勝利は、日本にとって得るものは大きい。
そして負けられない試合でも目指すスタイルへの拘りを見せた日本と、
疲労からスタイルを捨てた韓国の今後がどうなっていくのか?その点も楽しみだ。


さて日本は決勝で、韓国より1枚上のフィジカルを持つ相手と戦うことになる。
よってこの準決勝は良いシュミレーションになった、と言える。
前半のバルサのような攻撃サッカーを、もう一度見たい。
そして、4度目の優勝を。


苦戦・激闘はアジアカップの風物詩

2011年01月24日 23:10

先日のカタール戦は「これぞアジアカップw」という劇勝でしたね。
開催国相手に完全アウェイの中、2度追いついて10人での逆転劇。
しかし。
こういう相手に対し何だかんだ日本が勝つように出来ている、という感覚は
既視感のようなものでもあり、改めて確信しました。


試合前日に「カタール王族が試合開催場所と時間を変更しようとしている」
というニュースを見た時、やれる範囲(金?)であらゆることを仕掛けてきた、と実感。
不利な笛は確実・・・と思ってたら主審はあの04アジアカップヨルダン戦、
2010WC予選カタール戦等、日本苦戦の影に何度か登場しているサレハ氏。



まあこの日のジャッジ自体について、目立った誤審は流石に無かったけれど
笛の基準が日本に辛めだったのはあきらかでした。
それが分かっていて軽率に引っかかってしまった吉田は大いに反省すべき。
その点、経験のある他の選手達は上手く対応したと思う。
ちなみに決勝点のシーン、もし伊野波があそこにいなかった場合香川へのタックルで
サレハ氏はPKを取らなかったのだろうか?ちょっと興味がある。


2失点をしたDF陣について。カタールのような前線に技術とスピードのある選手を残すチーム、
この日であればセバスチャンにしっかりキープさせるか裏を取らせるような、
預けるターゲットがほぼ一人しかいないサッカーをしてくるような相手に対し、
前半は特にかなりの決定機を与えてしまっていたのは依然克服されない改善点の一つ。
この日は身長のある吉田がセバスチャンに付くケースが多かったのだが、
あまり効果的ではなかった。
やはり、これまで通り今野と役割を逆とするのが良いか。


攻撃陣については、遠藤と長谷部の前に積極的なプレスをかけるカタールに対し
後ろでボールを回す時間も長かったが、逆に香川・本田が少し引くとスペースもあった為
そこへの速い縦パスが通せると、前を向いてDFラインに仕掛けるチャンスが何度も出来た。
要はベタ引きの相手だろうが中盤のプレスが強い相手だろうが、
日本の攻撃のスイッチになるのはやはり「速い縦パス」。
試合の流れで如何に良いタイミングでスイッチを入れるか?
そういう意味で逆転ゴールのチャンスを作った長谷部の縦パスのスピードは、
もはや日本のスタンダードになった、と言えるでしょう。


但し、それが生きるのは選択肢が他にあってこそ。
その為に愚直に岡崎が裏をしつこく取ろうとすることには多いに意義がある。


兎にも角にも10人で冷静に試合をコントロールし、90分内で逆転したメンタリティの強さは
流石W杯16強。ヨルダン、シリア、サウジ、カタールといった中東各国に対し
「やっぱり日本には適わない」という、ブラジルW杯予選での精神的アドバンテージも得られる
戦い方だった。



しかしながら、ここまでの勝ち上がりはある意味妥当な結果。
次の韓国、決勝の(恐らく)オーストラリアは全く違う相手になる。
準々決勝のオーストラリアは組織で攻守を組み立てるイラクに苦戦。
延長の末キューウェルのゴールで勝ち上がり。
韓国もほぼゲームを支配しながら、体を張ったイランを崩せずこちらも
延長でビッカラムのミドルシュートで勝ちきった。



見た印象としてはオーストラリアは相変わらずのスタイルだが、
全体的に少々劣化している。正直怖さは感じなかったし、それはイラクの善戦が何よりの証拠だ。
一方韓国は強い。イラン相手に前半はほぼ何もさせなかった。
チームが出来ている感じがあり、ビルドアップにも迷いの無く、ヨーロッパ予選での中堅国のような
技術と戦術の安定した戦い方と感じた。
その一方得点力に欠けている分、圧倒的な勝ち上がりが出来ていないのが日本にとっては救いか。



さて、準決勝日韓戦。
正直あまり日本が勝つイメージがパッと沸きません。
日本が準備日数が1日多いこと、相手は120分戦ったという2点のみが
数少ない日本の優位点。全体的には韓国優勢で試合は進むでしょう。
ただ、昨日を完全オフにした、というザックの大胆なコンディショニングが
どう影響するのか、注目したいところです。


ザックの采配については、カタール戦で不利になってからも非常にオーソドックスでした。
日韓戦では何か変えるのか?それとも探ってきたベストメンバーで行くのか?注目です。
各所では攻撃的なチャ・ドゥリと長友のマッチアップに焦点が当っていますが、
逆サイドのテクニックあるイ・ユンピョに対して内田では正直怖い気がします。
それにもし長友がチャ・ドゥリの裏を取る戦術をそのまま採用するのであれば、
DFラインのバランスを考えると、絞ったDFでしっかり対応できるCB出身の伊野波を
引き続き使うべきかと思います。



伊野波と言えば、カタール戦1失点のオフサイドの掛け損ないと、
決勝点に対して「上がるなと言ったのに、何故あそこにいた」と皆から冷やかされたようで、
BS中継が終了するまで画面に写る度にバツの悪そうな顔をし続けてたのが笑えましたがw
汚名返上の絶好の機会になるじゃない?


本田が相変わらずシュートチャンスが貰えず、FKも枠外なのが気がかりですが、
重要な残り2戦で「持ってる」ところを証明してくれるでしょう。
一方香川は確実にコンディションが上がってきており、代表では韓国のようなガチの相手と
初めて対戦するだけに、ドルトムントでやっているようなプレーが出来るかどうか?
恐らく韓国は岡崎と香川を徹底的に潰しに来ると思うので、そこで踏ん張れれば
逆にその空くスペースに前田が顔を出せれば、鍵になるのは彼かもしれない、と思ったり。



厳しい戦いとは思いますが、51年もアジアを取ってない韓国に負ける訳には行きません。
ここ20年アジアをもっとも制しているのは日本。
全てのプライドをかけて。

当たり前の選手起用を当たり前に出来るザック

2011年01月19日 23:23

一昨日のサウジ戦、5-0勝利でグループ1位通過。
ヨルダン戦試合中の時点ではどうなることか、と思いましたがグループリーグですが
終わってみれば、と言う結果。
予想通り尻上がり、ピークを決勝に、ということを証明するような結果となりました。



アジア相手での岡崎の決定力は素晴らしい。
一発目の飛び出しと瞬時のループのアイデア、1年半くらい前の彼の決定力が
戻ってきた。
前田がようやく点を取れたのもやれやれ。
香川も点を取れなかったが、徐々に動きはフィットしてきたか。
得点はサイドからのクロスばかりだったけれど、ゴール前のアイデアや連携も
だいぶ「暖まってきた」という印象です。
それにしても、サウジのモチベーションの低さったら酷いものでした。
中東の方々って、その点に関しては露骨ですからね。。。



昨日はケガの本田、松井、出場停止の川島に代わり柏木、岡崎、西川が先発。
前半で3-0とし、後半からはイエロー1枚のウッチーに変えて伊野波、
途中から吉田に変えて岩政、最後の一枚も出続けている遠藤に変えて本田拓と、
3試合で永田・森脇・権田以外の20選手が出場している。


これって物凄く常識的な判断で。
決勝トーナメント出場は引分以上の自力で達成、負けても相手の結果次第で、
という状況で怪我のエース本田をムリして使わないという判断。
試合中イエロー1枚貰っているウッチー、吉田を早めに下げるという判断。
日本が人材不足であるCBに、バックアップの岩政を慣らしておくという判断。
負担の多い遠藤・長谷部のバックアップである本田拓を試しておこう、という判断。
そして、決勝Tに向け出来るだけ選手を試合に出しておく、という判断。
これらは素人目には、非常に分かり易い選手起用である。
ウイイレやってても、こういう風にするよねww




しかし、その当たり前がこの10数年の日本代表では殆ど見られなかったから、
逆にシンプルなザックの起用法は斬新に見えてしまう。
トルシエ時代はテストテストテスト・・・で何がベストなのか分からなかった。
ジーコ時代は親善試合だろうがとにかく固定固定固定。選手がひたすら疲れていく。
オシム時代は已む無い事情もあり、選手起用は実験の段階で終わってしまった。
岡田時代もジーコ時代に近く、特にCBに関しては断固固定。南アでは結果を残したものの、
バックアップに大きな不安を残していた。



ザッケローニの勝負どころでの采配がどうか?という点に関しては
やはり決勝Tでのギリギリの場面が訪れてみないとまだまだ未知数、とは
思っておりますが、グループリーグ3戦を見て極めて真っ当な判断が出来る
待ちに待った「当たり前のことを当たり前に出来る監督」なのかもしれません。



そう考えると、その一段どころか二段くらい上を行く采配、起用をする
オシムさんの真の戦い方を今更ながら見てみたかった、という気にもなりますね。

日本のPKは「前フリ」通りのお約束

2011年01月15日 00:00

明日のキックオフは泣く泣く欠席です(あいさつ)



昨日は旭川へ日帰り出張だったのですが、相変わらずの降雪で
行きは江別東ICまで道央道通行止、帰りは美唄から江別東ICまで通行止で、
往復7時間強もかかってしまい、疲労困憊。
特に美唄から岩見沢迄の12号は酷い吹雪、加えて前方車両の巻き上げる雪で
視界はゼロ。何とも恐ろしいドライブでした。



最近年をとったな、と思うのは長距離運転したときです。
若い頃は釧路の友達のところに良く行きましたが、片道6時間ノンストップで運転、
とか良くやってました。運転を苦痛に思ったことは無かった、のですが。。。
最近は旭川程度が限界。目と肩と腰にくる・・・・



さて、それでも大事なアジアカップシリア戦。生で観ました。
正直運転の疲労もあり、アメトークの時点で少し寝てしまいましたが、
試合が始まったら流石公式戦。目がバッチリと冴えました。



それにしても04年アジアカップを思い出すような、痺れる試合の連続です。
日本がPKをとられた時点で画面に映る主審の顔を見てたら
「まあまあ、そんなに怒るなよ。もし次シリアが怪しいプレーしたら、日本にPK上げるから」
的な顔に見えたのでw結構余裕を持ってみてたら・・・
まさかあんなのでPK献上してくれるとは、随分とお約束主義というかww
ちゃんとしたフリがあって、その通りボケる。
こういうのを、「吉本新喜劇風PK」と言います?



昨日はヨルダン戦に比べ格段に内容は進歩しました。
シーズンオフ明けの試合、選手のコンディションがバラバラ、苦手な中東開催の大会、
不安定なジャッジetcの要素を考慮すれば、この結果は上々だと思います。
2010年のベネズエラ戦、東アジア大会を思い出せば尚のこと。



決勝トーナメントでギリギリの戦いの連戦だった2004年と比較しても、
グループリーグでこういう苦しい試合をしつつ、勝ってコンディションを上げていく
今大会の方が状況としても好ましいかな、と。



ヨルダン戦はただボールを支配するだけで、苦戦するのももっともな内容でした。
シリア戦は前半はザックが繰り返し主張していた「速い縦パス」で崩すシーンも何度もみられたり、
本田なり前田が中で起点となって左右に散らして突破するケースもあり。
後半岡崎と本田がゴール前でワンツーを仕掛けた惜しいシーン辺りを見ても、
大分パターンが増えてきたかな、という印象もあり。
あと、吉田がフィットしてきたのとウッチーや長友が機転を利かして中へ入っていったり、
遠藤と長谷部が交互に飛び出たり、松井と香川がポジション替えたり、
連携面も向上したように思います。



気になったのは2点。
香川がサイドで窮屈そうにプレーしている為、相手のカウンターの起点になってしまっていること。
次にPK献上シーンのような、長谷部のバックパスミスで失点(もしくはピンチを迎える)するのは
ワールドカップ以降無かったと記憶するが、ああいうプレーが出てしまったこと。
自身満々でボールを回しながらあのバックパスはやっちゃいかんよ。




次のサウジ戦は引き分け以上で決勝T進出決定。
勿論油断は出来ないが、状況としてはかなりラクになった。
それからやっぱタイトル戦は内容はともかく、土壇場で追いついたり、勝ち越したり
劇的な戦い方を何度かすると、勢いづく。2004年しかり、ある意味昨年の南アでもそうだった。
日本は決勝にピークが来るよう、全ての準備をしている筈。
そう信じてますので。



中継はBSで観ていたので、松木さんから「ふざけたロスタイム」という新名言が出たのは
知りませんでしたww

ザックは先生ではなく、上司かな

2010年10月14日 23:10

国際親善試合 ソウルワールドカップスタジアム
韓国0-0日本
得点 韓国;
    日本;




まあ勝てなくて残念だったけれども、今の日本の実力だとこんなものかな?
内容的には日本を評価すべき試合。どアウェイだったことも加点して、だけど。
松井のクロスに対する韓国のハンドは親善試合だもの、まず取らないよな。


改めて長々とレビューを書くのもシンドイので、気がついたポイントを箇条書きで。


・韓国が序盤にゲームの主導権を握る為に良くやる鬼プレス。日本は寝起きが悪いので過去
これで飲まれてしまうことが多かったけれど、この日は落ち着いて「まあこんなもんだろう」
てな感じで、相手がペースを落としてくるのを見計らってた。
これも南アでの経験値ゆえのものだろう。


・アルゼンチン戦のエントリで
「3日程度のトレーニングで監督が与えられるものは無いに等しく、勝利の功績はほぼ選手のもの」
というニュアンスのことを書いたけれど、その後見たレビューで誰かが書いていた
「ピッチの中央にブロックを作り、奪う際はサイドで」というザッケローニの決めごとについて、
意識して見ると非常に徹底されていることが良く分かった。
クロスを上げられるラインに相手に侵入されるまで、SBは比較的中に絞っていて、
守備に戻るウイングと共に警戒はしつつ、比較的相手にサイドライン付近は自由に使わせていた。
なんでプレスに行かないの?と思いきや、相手がブロックの固い中へ当てることが出来ず、作り直そうと
するタイミングで囲いに行き、ボールを奪うシーンが幾つか見られた。
とにかく中のブロックがしっかりしており、これはザッケローニの短期間実現した功績であろう。
以前は守備ブロックが横に間伸びし、中にもスペースを見つけられては中央突破を許したが、
相手をサイドへサイドへ追いやる守備は中々面白かった。



・守備面では今野の読みが冴えまくってた。今のところCB争いでは一歩リードだと思う。
アジアカップではトゥーリオとの「集まれー」コンビを是非期待したいww



・この日は前田のワントップ。久々に機能する「ワントップ」を見た。
まあ客観的に見れば4-2-3-1なり4-3-3のシステムでやろうとするなら、まず前田を代表に選出するよなあ。
その点で岡田監督の選手選考面での失策は今振り返っても大きい。2年遅かったよ。。。


・香川はマークされてたのと、少々雰囲気に飲まれてたかな?
さすがにそこまでの期待をかけては可哀相かと思うけどね。使われるプレーは相変わらずだったけど、
自分が持っている時にアルゼンチン戦のような思い切りの良いプレー選択は少なかった。


・遠藤は良い。ほんとに良い。もう代表には欠かせない。
自分が若い頃、彼のプレーの遅さにイラッとすることもあったけど、この年になるとあの円熟味、
おじさん好みのプレー選択がほんと、溜まらない。。。100キャップおめでとう。


・本田の存在感が今の代表において大きすぎることを改めて感じる。
この試合のようなお互いのプレッシャーがきつい試合において、攻撃がうまくいくかどうかは
本田がクサビのボールをキープできるかにかかっている。南アでもそうだったように。
せめてもう一人そのような基点になれる選手がいないと(香川は使われる方だし)。
その意味でやっぱり前田は貴重だなあ。


・この日の韓国は日本がしっかりブロックをつくっていたこともあり、全く怖くなかったなぁ。
サイドを強引にくるか、ロングボールばっかりで試合前に「日本のサッカーは時代遅れ」的なことを
言ってたヤツがいたみたいだけど「どっちがよ?」w
パクチソンがいれば・・・的な話もあったけど、日本における本田程彼に依存してないから
そう大きく試合展開が変わったとは思わないけどね。
ただ彼らとのフィジカルの差はたかだか10年単位では、大して埋まることは無いんだなぁ。。。と実感。
日本もフィジカルは多少強くなったんだけどね。


試合前・試合後のザックコメントを見るにつけ、選手をリスペクトし、出来るであろう仕事を
選手に任せ、その責任を取るある意味「会社での上司」のような役割であろうとしていることを感じる。
そういう意味では、日本人監督でありがちな「先生と生徒」の関係やトルシエの「軍隊式上下関係」でも無く、
オシムの「教授とゼミ生」の関係でも無いw
日本代表監督としては、全く新しいタイプの指導スタイルのように思える。
まあ、まだ就任後日が浅いので様子見しているのかもしれないが、
もし彼がそのタイプだとしたら、その意味でも日本代表も新しいステージへ上がることになる。
南アで一つの成功を収め、選手が自信を持った後というタイミングも含めて、非常に面白い監督選考だった、


・・・ともし後世語られることになったら面白いんだけど。

ザック初陣。「守備的サッカー」でブラジルへ行こう!

2010年10月09日 20:48

キリンチャレンジカップ2010
日本 1対0 アルゼンチン 埼玉スタジアム2002
得点 日本;岡崎
   アルゼンチン;




素直に面白かった。
親善試合ではあるが、「アルゼンチンに勝った」と世界に自慢しても
恥ずかしくない、内容も申し分無い勝利でした。



アルゼンチンはベストメンバーであるものの、コンディションの悪さは
手に取る様であったし、それ故の怪我での選手交代も多かったこと、
暫定監督は必死だったが、選手はどこかモチベーションの点でも問題があったように思え、
とにかく出来は悪かった。
チームも日本と違ってワールドカップからの連動性が感じられず。
前線ではテベスやメッシの感覚的な連携でワンツーとか出来るんだけど、
ビルドアップの場面では全く連動した動き出しが無く、名手D.ミリートやマスチェラーノも
出すところが無くこねくり回す始末。



但し、メッシやテベス辺りの個人技でパーっとやられて点を奪われ、後は
適当に流されてそのまま試合終了っと、っていう展開がこれまでの日本代表のパタン。



が、この日はワールドカップでの自信が上手く活かされ、且つワールドカップ時とは違い
「守る為に守る」のではなく、コンパクトな陣形で「攻める為に守る」姿勢で、
連携で崩されるのならともかく、個人技にはしっかりとチームで対応し
見事フルメンバーのアルゼンチンに勝ったのである。



今野・栗原・内田・長友のディフェンスラインと、遠藤長谷部の連携、
そして香川・岡崎の両ウイングの運動量の多いしつこいチェイス、そして川島のビッグセーブ。
3ヶ月前同様、チームとして見事な守備を見せると、そこから本田、森本へのクサビから
香川のドリブル、遠藤の落ち着いたしたボールポゼッションからの球出し、長友の運動量ある引き出し、
そこからのサイドチェンジに走りこむ内田、やはりゴール前は本田の積極性、
こぼれ球を後方より長谷部が狙い、森本と岡崎はゴールに近い位置でチャンスを伺う。
見事なカウンターを何度も何度も連発していた。



確か、ワールドカップ直前の親善試合の頃のエントリで、その頃の代表は
「カウンターのスピードが致命的に遅い」と書いた気がする。折角のカウンターのチャンスで
連動が遅く、スピードダウンしてしまっていたのだ。
ワールドカップ以後、特にこの試合では最後の前田のチャンスもしかり(中村憲がしっかり併走してた)
カウンターがそれなりに機能するようになった、と思う。



この日のMVPは長友でしょうかね?
何だか凄く張り切ってたし。足、速くなってるよねww
今野も代表でのCBの先発って記憶ないんだけど(あったっけ)、かなり落ち着いてやれてた。
香川は良かったけど、繋ぎのミスも多かったな。本田は何だか最近気負い過ぎで、らしくない。
遠藤は熟練だなあ。ミスもあったけど、このチームには彼のペースチェンジは欠かせない。
怪我さえなければ、4年後も・・・



さて、ザックである。
まあこの試合に彼が与えた影響度は、選手選考も含め大したものではないはずで
(たかが3日程度の練習でチームを大きく変えられるような監督はこの世にいない訳で)
この試合の評価のほとんどは選手に与えられるべきと思います。
が、ワールドカップ、その後の親善試合、そしてこの試合を観て、
個人的に何となく思っていることとして、今後日本は「守備をベースに戦うべき」
ということです。



かのトルシエには「日本には守備の文化がない」と言われたり、
ワールドカップ前には岡田ジャパンの守備について致命的な欠点をイタリアの指導者から
幾つも指摘されたりしてきました。
とかく日本代表は「決定力不足」を表面的な課題として常に言及されて来たものの、
真の問題点は「世界に通用する1対1と、組織的守備」だったと思います。



決定力不足については、実は世界のほとんどの国も同様の課題。
そしてそれを克服する手段としては、攻めまくってチャンスを増やすしかない、と良く言われます。
私もそれがベストと思ってました。
が、ワールドカップで日本代表には「点を与えない」という真逆の解決方法が浮かび上がってきました。



南アフリカでは日本は泥臭く守り、ワンチャンスをものにするサッカーを展開しました。
現状、得点を量産できるような選手がいない日本でありながら、皆さんは
4年後の日本代表がブラジルやスペイン相手に攻めて攻めて試合をリードするなんて、
想像出来ます?



私は、言うても「カテナチオがベースのカルチョの国」から来たザック新監督の下、
守備をベースとしてバランス良く攻めるという、チーム作りがもしも出来るとすれば
案外中期的な日本代表、日本サッカーの強化の方向性として、かなり良い線なのではないか?
と最近考えてます。



決して引いて守れ、というのでは無く、前述の通りこの試合のような「攻める為に守る」のが理想。
その為にまず世界に通用する守備を手に入れるのです。
日本には耐える文化があるでしょ?結構カテナチオでも行けると思うしw

おわりはじまり

2010年06月30日 23:47

2010FIFAワールドカップ南アフリカ
パラグアイ 0 - 0(PK 5 - 3)日本 プレトリア/36,742人



パラグアイ戦




なんていうか、不思議な2週間を過ごさせて貰った。



久々に沸点に達した自分自身のサッカーへの熱と、
普段サッカーに興味の無い周囲の人々を巻き込んだ一時的な熱が交じり合い
フワフワとした、何か長いお祭りのような感覚が続いていた。



そして、それは敗戦した翌日になってもまだ余韻として続いている。
結果は残念だったけれど、こんな感覚は2002年以来である。
しかも、その幸福感は前回よりもずっと濃い。



結果は2002年と同じベスト16である。
確かに自国開催以外ベスト16、という要素があることは否定しない。
最初はそう思った。
けれどここまでの4試合を観て、陳腐な言葉で恐縮だが
試合中の選手の気迫に、自然と代表への思い入れが強くなったことの方がより大きい。
そして更に言えば、2006年とは違いひとつの「チーム」として機能していたこと、
それが見ている側に分かりやすいほど伝わってきたこと。
(カメルーン戦の本田のベンチダッシュだったり、国家斉唱での肩組だったり、
ベンチウォーマーの表情だったり、岡崎への松井のケリだったり)
僕は単純な人間なので、そういう絵を見せられると更に感情移入してしまう。
そして本当に良いチームだったのだな、と改めて思う。



この日の試合は実に膠着した状態が続き、前半は柔道で言えば
組み手争いをずっと続けていた印象である。
それでもパラグアイは何度かエリア内に進入してはあわやのシーンを作るも
そこは中澤・トゥーリオ、川島がしっかりと体を張れていた。
一方日本はしっかり引いたパラグアイに対しては中盤への進入を許してもらえず
ロングボール主体となり、たまにカウンターを発動しても枚数が足りず
ミドルシュートを打つのが精一杯だった。
頼みのFKも、パラグアイは危険なエリアでのファールに細心の注意を払っており
チャンスは少なかった。



お互いがお互いをリスペクトしており、後半も緊迫感のある試合展開が続き
息を呑むようなジリジリとした攻防が続く。
後半も中盤が過ぎ、中村憲が入った辺りでリズムが変わり攻撃が活性化されたものの
パラグアイのブロックは固く、崩すには至らなかった。
結果、90分+延長戦も得点は入らず、PK戦でパラグアイが勝ち上がることとなった。
残念な結果だったし、日本がベスト8に行ってもおかしくない内容だった。
但し、今回はここまでだったのかもしれない。



カメルーン戦やオランダ戦と絡め、このパラグアイ戦を「守備的」という
一言で片付け戦い方を批判する人もいるだろう。
その批判自体は否定しない。実際僕も超攻撃的なバルサのサッカーの信奉者であり、
モウリーニョのチェルシー・インテルでの戦い方は好きではない。



けれど、それをもってこの4試合の価値を否定するような人がいるとしたら、
それはあまりに「サッカー的」では無い、と言える。
杉山某とかいう「自称サッカー通」は各所にて、
「ワールドカップは品評会としての側面を持つ」「負け方が大事」等と
「それがサッカーの世界基準」とか噴飯ものの持論を展開していたが、
世界のどこの誰に聞いたって、ワールドカップにおいて何より優先すべきは
「結果」と答えるに違いないのだ。
それこそが「サッカーの世界基準」じゃないのか?



「品評会としての側面を持つ」ことは否定しないが、それは優先すべきことではない。
パラグアイ戦は確かに結果を得ることは出来なかったが
南米予選2位だったチームに得点を与えなかったのである。
それに何度もピンチに体を投げ打って防いだ中澤の姿を見ていたとするならば
この試合の価値を貶めることはありえない。



だから徹底して相手を研究し、自らのベストを探り、一定の結果を得ることに成功した
今回の日本代表を心から誇りに思う。



そしてPK戦で駒野がバーに当てた時、センターラインで見守っている選手は殆ど動じてなかった。
そんな選手達を気持ちの強さを誇りに思う。



今大会の日本代表は大きく成長した。
組織的に守ることは出来るようになったことは大いなる進歩だし、
走り負けないことや試合中に選手同士でゲームをコントロールできるようになったことは
これからの代表の一つの「基準」となることだろう。




一方で技術的な課題も改めて明らかになった。
世界の強豪相手に現実的な守備的戦術を取るのであれば、
カウンターで攻めきることが出来なければならない。
以前から指摘されている通り、ここの攻守の切り替えの意思統一がイマイチなのだ。
オシムさんの言う「リスクを冒す」かどうかの見極めも大事だし、
もっとフォローも含めスピード感が無いと、攻めきることは出来ないだろう。
韓国はここが出来ていたから、あれだけインパクトを与えることが出来たのだろう
(一方で守備がグタグタだった分、思っていた程の結果は得られなかったようだが)。
そして個の技術の未熟さも改めて浮き彫りになった。
しかしそれは、次の監督だったり、協会の育成課題とすべき事柄である。




改めて岡田監督及びスタッフ、選手達には今年に入ってからの批判、苦言の数々
を思い返し、謝罪したい。
本田が「応援だけでなく批判してくれたことを感謝している」と言ってくれたようで
多いに救われた気がしたが(しかしこの若者の発言は短期間でなんと成長したことだろう)。
そして、この夢のような2週間、大いに楽しませてくれたことに
心から感謝したい。
あなた達のお陰で、日本が少し明るくなった気がするよ。
そして2002年のような、世間におけるサッカー熱も少し戻ってきた気がする。
それは、代表人気の低迷を一身に背負わされてきたあなた達が
自らの力で取り戻したもの。
サッカーに少しながら関わっている人間として、
その点においてもありがとう、と言いたい。



日本代表の冒険は終わってしまったが、ワールドカップはいよいよ佳境に入る。
そして、ワールドカップが決勝戦を終えたころ、フットボールは又僕らの身近な場所に
それぞれ舞い降りてくる。
そして、それぞれの持ち場で次なる闘いを迎える。
僕らが観る舞台、それは欧州なのか、南米なのか、中近東なのか。
Jか、それともJ2?
はたまた地域リーグだったりして。
今日の終わりは、明日の始まりなのだ。



フットボールは続く。


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