05-06 CL決勝 バルセロナ×アーセナル

2006年05月21日 10:52

422820_MEDIUMSQUARE.jpg



2006年5月17日 スタッド・ドゥ・フランス
05-06 UEFA CHAMPIONS LEAGUE
FINAL

FC BARCELONA 2-1 ARSENAL

得点;BAR エトー'76 ベレッチ'81
   ASL キャンベル'37
 


正直レーマンの退場のシーンでは、史上初の決勝での退場者ということもあり、「どーなのよ?このCL決勝は??」と思ったものだけれども、結果的には非常に面白かったし、感動的なファイナルだった。


序盤いきなり猛攻を仕掛けたのはアーセナル、というかアンリ。
エブレからのクロスを見事なトラップで抜け出し(マルケスの対応が微妙だった。この日、正直あまりいいところの無かったマルケス)、強烈なシュート。バルデスが見事に防いだが、そのCKをショートコーナーとしてまたもやアンリが強烈ミドルを浴びせる。これもまたバルデスが見事にパンチング。戦いの火蓋としては強烈過ぎるものだった。


この後、お互いの攻め合いで白熱する展開。バルサはミラン戦ファーストレグの時のように、大事な試合になるとちょっと入れ込んでしまうロナウジーニョと、マルケスの対応の悪さが気になるところ。
アーセナルはセスクが古巣との戦いもあってか、これまた入れ込み過ぎという感もあるが、全体的には良いバランスで守り、良いバランスで攻撃していた。


特にアンリ、フレブ、リュングベリといったアタッカー陣がキレキレ。カウンターからのリュングベリのスピードに乗ったドリブルには、プジョル、マルケス、オレゲールといったバルサDF陣を困らせていた。


しかし、18分、ロナウジーニョからの見事なスルーパスでDFラインを完全に抜け出たエトーを、PA外でレーマンが手で足を引っ掛けてしまい、一発レッド。これは誰もレーマンを責めることが出来なかった。


この時に、東京ファンとして思い浮かべるのが04年ナビスコカップな訳で、守備の強固なアーセナル故、ああいう展開になって0-0延長PKな訳ね?と想像すると(でも、相手は赤ごときではなく、バルサなんだからもっと決定力もある訳だしなあ、とも想像したがw)、あの時は自分のチームだったから許せたけれどもww、ちょっとそれじゃーなー、と思って暫く観ていると、美しい弾道を描くアンリのFKから、キャンベルが見事に頭で合わせて先制!


唖然とするバルサの面々。10人のアーセナルに対し、追う展開となってしまった。これは厳しい。


後半。中盤の底を張っていたエジミウソンをイニエスタに交代。ロナウジーニョのワントップからいつもの左サイドへ戻し、猛攻を続ける。
デコの強烈ミドル、イニエスタが抜け出して見事なシュートを放つシーンもあったが、レーマンに変わり入ったアルムニアが見事に守りきる。
61分にはファンボンメルに変わり、ラーションが入り、ほぼ4トップ状態に。71分にはアンリ、リュングベリを警戒して先発していた守備よりのSBオレゲールを外し、ベレッチを投入。より攻撃的な姿勢で崩しにかかる。


しかしそれどころか、アンリ、リュングベリを中心とした「守ってからのカウンター」は鋭さを増していき、70分にはあわやダメ押し、というアンリのシュートもあった。


これは厳しくなった。10試合連続無失点のアーセナル。レーマンいなくとも、このまま守りきるのは堅いか、と思った直後。
中盤から元アーセナルのジオが鋭くゴール前に陣取ったラーションへ入れた楔のパスを、まさにDFを追い越そうかと走りこんでいたエトーへワンタッチで見事に流し、GKと1対1。ニアを極力絞ったアルムニアのポジショニングは見事だったものの、その狭いニアサイドをエトーが見事なコントロールでぶち抜き、同点!!
これでイッキに流れが濁流のごとくバルサ寄りに流れていく。


その5分後、これまたラーションが右サイド深い位置で足を懸命に伸ばし、トラップしたボールを振り向きざまにペナルティエリアへスルーパス。ここへ走りこんだのは右SBベレッチ!!
ゴール後、信じられない、と言った表情で天を仰いで顔を覆うベレッチに、バルサの選手が幾重にも重なって喜びを分かち合う。
審判に促されるまで、最後まで抱き合っていたのは同胞のロナウジーニョだった。去年右SBのレギュラーを張った彼だが、今年はオレゲールに取って変わられた。「守備バランスを崩す」ということが要因だったようだが、この大一番で彼の攻撃的な姿勢が生きた。


そして、準決勝の時も書いたが、ラーション。
自分の花道を、短い投入時間で見事に飾った、2アシストの大活躍。
繰り返しになってしまうが、何故故に、こんないい選手が来シーズン欧州のトップリーグから離れてしまうのか、ていうより、これ程バルサに相応しい選手がバルサからいなくなってしまうのか、残念でならない。
本当の最後の雄姿となるだろうワールドカップ、よりスウェーデンに力を入れてみることになりそうだ(リュングベリも良かったしな)。


そう言えば逆転ゴール後のベンゲルのがっくりとうな垂れたシーンが国際映像で映し出された(歓喜するライカールトと並べて)。このがっくりは、なすべきことをやりつくしてのもの。主力選手が軒並み抜けたこのチームを、特にDF陣を中心に若返りを図り、あの粕谷氏ですらビックリの好チームに仕立て上げたことは本当に素晴らしかった。


カップを掲げるシーン。
世界トップクラスの彼らが子供っぽく喜ぶシーンは、いつ見ても和むなあ。壇上に上がった後に、一昨年見ているはずなのにデコがチャンピオンカップを「へー、こんな風になっているんだ」と覗き込むシーンが何故か印象的だった(いつも遠征時はこわーい大門サングラスとかしてんのにね)。あ、そういえば試合終了後にはボロ泣きしていたジュリーが、ずーっと子供を肩車して敵味方各選手と楽しそうに談笑しながら、時には子供と抱擁させてあげたり、とこれも又いい映像だった。


そしてキャプテンプジョールがカップを掲げる。ここ数年バルサを中心に欧州サッカーを観続けてきて、ようやく訪れた夢のような瞬間だった。
そして、TVカメラが中継の最後に映し出したのは、ビクトリーランの途中で流れ出した「Barca!Barca!Barrrrrca!」の歌を選手が腕を突き出し、ゴール裏に向かって一緒に歌う姿でした。


05-06のヨーロッパシーンもこれにて終了となりました。
楽しませてくれた選手達に感謝。
そして、ヨーロッパもついに、ワールドカップモードとなるわけです。















スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://saptok.blog12.fc2.com/tb.php/158-ecb286fc
    この記事へのトラックバック


    最近の記事