レーシングカート 初体験

2006年11月05日 21:14

土曜日。


本社にいる先輩より「ORC(小倉クラッチが運営するカートレース場)で今度走行会やるけど、辞めた私の同期も来るから、参加してみる?」と以前誘われており、この日は朝からORCへ向かった。


非常に奇麗な外観だし、前から仕事で横を通っては、昔F1好きだった身としては「いつかカートやってみたいな~」と思っていた場所だった。


10時頃現地で先輩の車に同乗してきた元同期に約6年振り位に再開。思い出話もそこそこ、ネットかなにかで知り合ったグループらしく、20名近くが会議室に集合し、簡単なミーティングの後、会場側主催のドライバーミーティング(乗り方・旗の色などの説明。ブラックフラッグを振られないようにしないと・・・)。
50分の練習走行の後、1時間でドライバー三人交代の耐久?レースがあるという。


練習走行は一番手で出してもらった。
椅子に座る。いやー!視点が低い!!そして右足アクセル、左足ブレーキなので、左足のブレーキペダリングというのはなかなか慣れていないので、感覚的にうまくいくか・・・(そういえば、昔ベルガーがF1でも左足ブレーキをやってた、と聞いたことがあるな)


ピットロードエンドにはちゃんとコースマーシャルが立っており、安全確認後送り出してくれる。さあ、コースイン!
思った程エンジンパワーは無いけれど、レスポンスは非常にいい。そして第一コーナーへ。
タイヤは異常にグリップする!アクセルを踏みながらコーナーアウト。しかし、この感覚が次の1コーナー進入時に大きな勘違いを生み出すことに・・・


横で見ているとコースは狭い。しかし、カートのシート視点で見ると、広い!そして、体感的にはかなりのスピード感覚でコーナリングするのでどんなラインを取っているのか、慣れるまでは掴みにくかった。
たいした大きさではない、と思ってた縁石も、カートのタイヤの大きさから言えばかなりの高さがあり、ラインを取ろうと無理に乗っかると結構衝撃が大きい。こりゃ見るのとやるのじゃエライ違いだ。


と思いながらゆっくりとしたスピードで一周し、2周目の1コーナーを抜けてから調子に乗って全開で行ってみる。
そして、1つ目のヘアピンに向かう。上からコースレイアウトだけ頭に入れてコースへ入った為、最初はしっかりブレーキングして、と思って入ったら尻が振られ始め、ああ、コーナー入らなきゃ・・・とやってたらいきなりスピン・・・


結構俺って行けてるんじゃない?と思い始めたところで早速やっちまった。
なんで~?ちゃんと安全に行ったのに・・・


コースに戻って次のヘアピンを抜けるとシケイン。ここは縁石高いよ、と聞いていたが行っちゃえ、といったら驚くほどの衝撃!車が飛ぶのだ!!一瞬やばい、と思うが車は踏ん張ってくれる。
そこからモナコの最終コーナーみたいな感じのコーナーを抜けて、ホームストレート(100m以上、最高速は60キロ位とのこと)を走り抜ける!いやー凄いスピード感!・・・と思っていると、1コーナーが飛び込んでくる。
どの辺でブレーキ??などと悩んでいるとまたもブレーキ踏みすぎでクリップにも付けず大きくラインを外れ、車をスライドさせてしまう。
あれー???


後輪駆動の車を高速走行させたこと自体初めてで、どうやって車を曲げるべきかが全く分からない。乗ってから慌てだした!ああ!あんなに頭文字Dとかで理論的なものは学んだじゃないか!?どうするんだっけ??
そうやって迷いながら走っていた5・6周目。。。
苦手意識の出来た最初にスピンしたヘアピンで、クリップに今度こそ入ろう!と思って突っ込んだがブレーキを踏みすぎた上でハンドルを切ってしまい、スピン!そこに後続のカートが突っ込んできて・・・クラッシュ!!!


はじき出されてコースアウトしてしまった自分のマシンは動かない。
ありゃー、燃料タンクからガス漏れしてる・・・
相手の方は大丈夫のようで、そのまま復帰。
スタッフの方が来て、歩いて戻るように言われる。恥ずかし過ぎ~。
気分は、リタイアしてピットに戻るF1レーサー。もどったら「ブレーキトラブルでさあ~」とか言えば、言い訳になるかな・・・F1なら、ファンが群がって来るなあ(当然、誰もおらず)・・・なんて独り言を言いながらピットへ。


我がチームは車を代え、再度練習走行へ戻ることに。
「Tカーか、仕方ねえな・・・」なんぞバカなことを言っている場合じゃない!一旦私は落ち着く為に休憩し、先輩にコース攻略、いやいや、私の場合はそれ以前の問題で「カートでのコーナーの曲がり方」を教わることに。
基本的には後輪駆動なので、アクセルを踏んでオーバーステアにして曲がるのだ、ということを繰り返し言われた。そして、エンジンブレーキも利くし、このコースではあまりブレーキをしっかり踏まなくても行ける、と。但しブレーキング中にハンドルを入れると、間違いなくスピンする、そしてコーナー中にアクセルを入れてパワードリフトに持っていくのは明らかにタイムロス。コーナーにしっかり入ってハナが前へ向きかけた位でアクセルインするのが良い、と。


よーく聞いていると、全て色んな本に載ってたこと。運転の基本中の基本。なーんだ、そんなこと、と思いながら。
そして練習走行ラスト5分。再度コースイン・・・
すると、先程のクラッシュシーンが蘇って来る・・・
怖い、怖いよ!!頭真っ白。さっき聞いたことなんだっけ・・・
今度はスピンしまくり。同じヘアピンで毎回スピンする。完全に苦手意識が出来てしまった。まともに一周できない!
そして練習走行終了。。。
いやー!!俺才能ないよ!勘弁して!もう走りたくないよ!!
そんな感じだった。



練習走行は予選を兼ねていた。トップタイムは40:05だった。我々6チーム中41秒台の4位。レースの走行順を決める。1番手はグリッドからのスタートだから、かなりのバトルがある。当然、遠慮し3番手にさせてもらう。よーくみんなの走りっぷりを見よう!


061104_1140~02.jpg



トップグループはウチラ以外の3チーム。20週くらいダンゴでそのまま行くが、2番手が連続ヘアピンで強引に抜きに突っ込み、外に流れた。1番手が当てられ抜かれそうになりながらも外で踏ん張り、逆にインを空けた2番手のところに3番手が突っ込み、戻ったところで接触。これで1番手が独走することに。


約20分でドライバーチェンジ。2番手は先輩で、前との差を縮める。そして3番手とテールトゥノーズのバトルを始めた!凄い、マシンは小さいけれども物凄い迫力!4度位テールトゥノーズで1コーナーの突っ込みでチャレンジし、ついにインを突いて追い抜く!


そして私の番に。グループ戦とは言っても総合順位は気にしなくていいし、みんな自分がどれだけ走れるかだけを楽しんでるから、と言われ「とにかく自分のレベルでムリせず走ろう」と。
走行前に「ブレーキとハンドリングとアクセルのメリハリをつける」というようなアドバイスを貰ったので、それに従順に従おうと。
かなり緊張の面持ちでスタートした。


1周目、タイムは48秒台だった。。。なんと、トップと8秒差。
でもスピンはしなかった!
1コーナー、元同期からブレーキングポイントを教えてもらい、なんとかトップスピードからのブレーキングに慣れる。そのあとのS字はベタ踏みだったな、でもちゃんとラインを取らないと行けないから最短距離で・・・そして苦手の第一ヘアピン。突っ込みすぎず、ブレーキ、ハンドル旋回、ハナが前へ出たらアクセル・・・曲がれた!!
この時、後輪駆動独特の前輪加重後の曲げ方が感覚的に分かった。
スピードを落としすぎるより、加重がかかって「ここ!」っていうところで軽くハンドルを当てるとスッと曲がる。


そこから一つづつ丁寧に、コーナーを曲がった。出きるだけクリップについて、立ち上がりはしっかりアクセルを踏む。これを少しづつ詰めていく。少しでもブレーキを遅めに、少しでも早くアクセルを開け、出来るだけ全開で・・・


そして、タイムが短くなっていく。ダンロップ(下の写真みるとヨコハマだった・・・)を通過すると正面のタイム表示に車体ナンバーとタイムが出る。46秒台から45秒台へ。少しづつ縮まっていく。ここまで一度もスピンなし。楽しい!

061104_1140~03.jpg



そして、トップグループや他の方は40秒台から43秒台で走っているので、どんどん抜かれる。青旗が出る前に、身をわきまえコーナーで大外に膨らんで抜かれてあげる。
そこから、後ろにピッタリとついて、みんなのコーナーワークを盗む。
これが相当勉強になった。ああ、この角度でここから入っていくのね、と気分は赤木軍馬の後ろにつく山口音也の気分!!


そして、約25週、チェッカーが振られてレース終了。我がチームは私で2つ順位を落として5位という結果だった。
個人的に言えば、ラスト5周を44秒台で回れたことと一回もスピンしなかったことに大満足だった。そしてピットに戻ってハンドルを放した瞬間、物凄い腕の痛みが・・・
約15分間、遊びの無いハンドルを腕を伸ばし支え続けたことで、普段全く使わない筋肉が悲鳴を上げている。
物が持てない・・・


この日初めて走ってみて改めて分かったことは、レースはスピード感覚に単に優れている人や、本能で走るという人がシュパーっと走って勝つ競技ではやはり無くって、いかに無駄な動作をそぎ落とすか、いかに恐怖心と闘ってブレーキを我慢し、アクセルを踏むか、という「引き算と足し算の作業の繰り返し」なのかな、と思った。
皆、走り終わると何が足りなかったのか、ということを口々に語っている。


一旦は「もう走りたくない!」とまで思ったものの、最後のレースを終えた今、「俺もせめて皆のように42秒台でコンスタントに走れるようになりたい!」とまで思い始めていた。


なんか、一番ハマってはいけない、金のかかるものにハマリそうな予感。。。
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