札幌の未来

2007年11月23日 10:30

2007 J2リーグ戦 第50節
札幌 2 - 2 京都 札幌ド/32,599人
得点 札幌;73' 岡本、76' 石井(PK)
   京都;35' 渡邉、89' 西野(PK)





あの長い一日から早くも5日たった。けど、未だ興奮冷めやらず。
今週も多忙を極めたけれど、昨夜はドームへ行けなかった人と相変わらずその話題で盛り上がった。
決められず心底悔しかった、でも一生忘れられない試合になった。



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行きの飛行機、空港からのバスは3割が札幌サポ。しかもアウェイコールリーダー達勢ぞろいw。ドームで降りたのが10時過ぎ。着いてみるとこんな状態だ!すごい!
こんなの、ドーム元年以来!!それにしても寒かった。


開門直前に仲間と合流。B自由だったので最悪アウェイ側になることも覚悟していたが、なんとか中心部に2席空きがあり確保。


必勝を期す為、担げるゲンは全て担ぐ。
J1時代に道新のサンクスマッチで配られた小旗を持ってきたり、
いつも基本弁当は決まって「カツ」系を買うんだが、今回は


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カツサンド。??。
「勝つ!サンガ(に)」と掛けてみた(強引)w。


大掛かりな一文字をするという。「ONE HEART」の私達はEの辺りを担当していた(後で見て)のだが、USの方々が非常に丁寧に何度も説明をしていたのが印象的だった。後でTVで見て若干ハートが上に伸びていた気がしたが、感動的でした。その事前努力たるや大変だったことでしょう。


そして選手アップ入場。サンガの選手の時に響き渡る大ブーイングで、自分の中のスイッチが完全に入った。
そして我が軍。最高の雰囲気で迎えてやる。


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ふと気づくとメインスタンドからゴール裏の最上部に、びっしりダンマクが張られている。良く見ると・・・このJ2時代に選手を叱咤激励してきたダンマク達、まさに歴史そのもの。



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J2 2年目の「5ヵ年計画って何?」から、去年の「攻めて攻めて攻めて・・・」等、一つ一つに歴史が刻まれている。眺めているだけでウルウルきてしまう。


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そして、いよいよ選手入場。いつも通りUSが煽る。本当に、いよいよだ。


来て欲しいようで、その結果がどうなっているかを想像すると、怖くて苦しい、そんな1週間だった。いや、現実的に昇格を意識し始めたこの3年間ずっとだったかもしれない。
「俺らの思い、歌に乗せて響かせろ、共に叫ぼう ララ勝利の為に!」
この歌で始まった。


一文字は当然見えなかったが、会場を埋め尽くす赤黒ボード。


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こんなフルハウスに近いドームがまた観れるなんて。それだけでも幸せだ。



この日は藤田が出場停止。西谷はまだ戻れずベンチ外。そこでなんと西が初先発!苦しい台所事情もあるが、三浦さんはこの終盤になってかなり思い切った采配をするようになった。
GKは高木、右から西澤、曽田、ブルーノ、西嶋。MFは西、チョン、芳賀、砂川。FWは中山、ダヴィ。
対する京都はGK平井、DF平島、角田、森岡、手島。MF斉藤、石井、渡邉。FWに田原、アンドレ、徳重。徳重がトップ下的に入り中盤がダイヤモンドだったろうか?


序盤は膠着した展開。お互いにロングボールを蹴る展開。それも、京都はキープ力のあるトップに当てて細かくボールを回したそうにしていたのだが、この日の札幌の前線からのプレスはいつも以上に凄まじい。皆が全力ダッシュ、スライディングを怠らない。
札幌も長いボールをダヴィ、中山がうまく裁いてチャンスを作る。


京都はDFラインのギャップを旨くついた田原の落としから徳重が1対1でシュート、これを高木がスーパーセーブ。ヒヤッとさせられる。
20分、芳賀のスルーパスからダヴィが素晴らしいファーストタッチでGKと1対1を決めるもののオフサイド(ビデオで見る限りではオンサイド)。


そして27分、クロスに反応した中山を手島が倒してPKゲット!
ここで蹴るのは砂川でなく、ダヴィ。しかし、ダヴィの蹴ったボールはコースも甘く、平井に止められてしまう。



ここで思い出されるのは、アウェイ徳島戦。西谷がPKを外してからグタグタになってしまったあの試合。
イヤな予感は的中するもんで、35分、アンドレが前線でキープ、田原に戻してダイレクトで札幌DFラインのギャップを突くスルーパスに3人目の動きで石井が飛び出し、逆サイドに飛び込んだ渡邉が押し込む。0-1・・・


一瞬、場内の札幌への声援のトーンが弱まる。
「まじかよ・・・」という皆の気持ち。でもここからが気持ちを奮い立たすのが俺らの仕事。その為に札幌まで来たんだから。


この後、砂川のスルーパスから中山がシュート、DFに当たってコースが変わる難しいバウンドだったが平井がうまく弾き出す。平井が当たってきてしまった。そのCK、西嶋がファーで折り返し、狙い通り曽田が中央で待ち構えるもヘッドでふかしてしまう。



後半、驚きの交代。曽田、砂川OUT、池谷、岡本IN!!
曽田は確かに後半終了時に腰を抑えていたから怪我だろう。砂川も連戦の疲れからか、キレが無いのは事実。それでも攻撃的MF2枚が西、岡本というかなりのギャンブル。確かに終盤のラッキーボーイではあるこの二人だが、この大舞台で大丈夫なのだろうか・・・


かと思いきや、岡本はいきなり「そんなの関係ない!」とばかりに見事なミドルをお見舞いすると、西とのパス交換からチャンスメイクを繰り返す。西も岡本も縦というよりは、お互い中へもいけるタイプ。これに引っ張られて札幌の両SB、ボランチもサイドのスペースを使う。これにはリードする京都も翻弄される。


そして、後半の札幌はあらゆるファイフティのボールに対し出足が早く、セカンドボールをことごとく拾って圧倒。
その間、攻撃のタクトは西と岡本が堂々と振るい続ける。59分には西のオーバーヘッドが飛び出す!いやー、なんという若者。


66分に西澤に代わり謙伍を投入。
すると西・岡本・謙伍、この3人が見事な連携を見せる。
この若い3人がミスを恐れず躍動する姿をみて、なんかまたウルウル来てしまった。この1年で彼らは大きく成長したなあという思いと、札幌の明るい未来が見えるような気がして。


そこで思い出すのは、しまふく寮の存在。
村野さんがああやってお母さん(言われたく無かったんでしたね、失礼)のように彼らとコミニケーションを取ってきてくれたお陰で、まっすぐにサッカーに打ち込める環境を作ってきてくれたこと。


そんな感慨に浸っていると、その瞬間は訪れた。


73分、ダヴィが落としたボールを謙伍が前を向いて2タッチ、左へ走りこむ岡本へパスすると、なんとダイレクトで左足、しかも逆サイドへ流し込む!同点!
岡本はメインに向かって大の字になってガッツポーズ!


もう、ゴール裏は何が何だかわからない興奮状態!
何人と抱き合ったかわからない。来たよ来たよ!ついに同点!
物凄いドームの雰囲気。またウルウルしてきてしまう。
でもまだ何も得てない訳で、グッとガマンする。この勢い、いけるよ!


と思っていた矢先、76分岡本が左サイド前線に張る謙伍へパス、謙伍が角田との1対1を仕掛けると、中へ切り込んだ謙伍を角田が手で押さえてしまい、PK!!!!!!!!
まじで???



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ここでゴール裏は全員着席。なんとマウスに向かうのは謙伍!
これを冷静に真ん中へ蹴り混む。2-1、なんと逆転である!


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もう、感情が良い意味でグチャグチャになっていた。なんと表現していいのかわからない。
とにかく、あと14分後に歓喜の瞬間が訪れるよう、後は声を出し続けることだ、と思っていた。


この後、京都森岡のパスミスから、ダヴィが自陣からドリブルでDFを振り切りGKと1対1、惜しくも弾かれるシーン、84分には石井の縦のボールをダヴィがダイレクトで流し、岡本がミドルを放つ等攻める姿勢は崩さない。


ただ、残り5分を切って若干守るのか、攻めるのかがあいまいになったところを、最後の京都の猛攻が押し寄せる。
そして運命のロスタイムに入るかどうかという89分。
パワープレーに来た京都をペナルティエリア内でブルーノが覆いかぶさり、この判定が無常のPK・・・


この日2枚のPKを札幌に与えていた主審の西村、正直これだけが怖いな、と思っていたのだが。。。
ここで守護神高木なら、と祈ったものの、西野が冷静に逆サイドを突いて2-2。
この後、逆にロスタイムを圧倒的に攻める札幌、しかしこのままゲームは終了した。


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信じられない結末。


ただ言えるのは後半に架ける選手の気持ちも凄かったし、この雰囲気を作り出して選手を後押しできたのは、間違いなく僕らだったと思う。あのPKも、1/3位は僕らが取ったもの、そう思っている。
これは僕らが成し遂げたことの一つとして、誇っていいと思う。
そして、そんな場に入れたことが心底嬉しかった。


それから思ったこと。
後半のサッカーが「未来の札幌」と表現したが、プレーの内容面で考えても、我々が目指すべき理想、去年の柳下攻撃サッカー+三浦サッカー、これがようやく具現化出来た気がする。
攻撃面では見ていてワクワクするようなワンタッチプレーの連続、守備面では前線から中盤でリスクを排除したしっかりしたディフェンス。


ああ、ここまで来れたんだな。


心底悔しかったけど、心底来て良かったと思う。
この試合に来させてくれた家族に心から感謝したい。






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