常にある、「非日常」な空間

2008年05月02日 14:34

2008 J1リーグ戦 第9節
浦和 4 - 2 札幌 埼玉/48,031人
得点 札幌;6' 砂川、25' 柴田 
    浦和;24' 阿部、28' 闘莉王、50' 86' エジミウソン



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「頭が真っ白になる程の衝動」って、そうそう無いと思う。
この日は、前半だけで2回もあった。
別に札幌の得点を期待してなかったわけでは全く無いのだけれど、
それは、色んな要素が重なったことで得られたものだ。



完全なるアウェーの空間、ACL王者である浦和との対戦、チームの苦しい台所事情、大挙訪れた札幌サポ。
そういった舞台が整って、選手がいつも以上に闘って、サポも普段以上の気合でもの凄い雰囲気を作った。去年の昇格を賭けた試合のような雰囲気とは違う、「皆で全力を出して、楽しんでやる」的な感じ。正直、自分もおだっていてw普段以上に声をだし、飛び跳ねた。



だからこそ、物凄く悔しい。



試合は序盤落ち着かない浦和に対し、札幌が前へ前へプレスを掛けていく。明らかに普段のサッカーと違う。
それにはダヴィがおらず、且つ控えにも前線でロングボールに体を張れるFWがいない事情から、大伍、クライトンがFWのポジションに入り、中盤で奪ったらクライトンが受けて砂川、今期初先発の西谷が飛び出していくという、三浦体制になってから初めてじゃないかと思える変則的な攻撃体制を取らざるを得なかった為だ。



しかし、これが結果的には前半の勢いを生み、最終的には打ち合いに強い浦和を目覚めさせてしまった。
6分、中盤で芳賀が奪ってから西とのワンツーで飛び出し、前線に走る砂川へのスルーパス、それを落ち着いて砂川が決める!
ゴール裏は狂喜乱舞!天を見上げて何度も叫び、頭が真っ白になった!
周りを見渡してみても同様。物凄い雰囲気だ!


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その数分後、セットプレーからトゥーリオの折り返しに高原がゴール・・・ああ、追いつかれたか・・・
と思ったらオフサイド、ゴール裏も又勢いを吹き返す。
徐々に浦和が高原のポストプレーでリズムを作り、札幌の中盤のプレスをかいくぐってゴール前に
進入してくる。芳賀・マーカスが体を寄せ、吉弘、柴田、池内、坪内が体を張って守るも
テクニックで交わされ、何度も危ないシーンを作られる。
そしてゴール前でフリーでシュートを打った阿部のシュートは、ミスキックでコロコロ転がる・・・
が、これを高木が横にとび防ごうとするがタイミングが外れたのか、手に当てつつ後ろへこぼし失点。
これまでの高木のプレーからは信じられないミスで、早い時間に1-1とされてしまった。



この日の高木は少々雰囲気に飲まれていた感じがあった。いや、他の選手も同様だ。
そもそもJ1でプレーした選手自体が少ない札幌だ。
しかし。それを上回る気合のオーラが選手を包んでいたのも分かった。



その気持ちからか、直後に得たFKから柴田がヘッダー、再度リードを奪う!!
これには札幌ゴール裏は壊れた!!絶叫、絶叫、絶叫。
よく見ると柴田はファーの位置で完全にフリー。浦和がいかに札幌戦へのスカウティングを怠っていたかが分かるシーンだった。
そして、浦和ゴール裏が暫く沈黙。
これはアウェーならではの快感だ。気持ちよすぎる。



しかし。その喜びも3分間。今度は浦和のCKからファーで待つ闘莉王へ。これには吉弘がしっかりついていたのだけれど、体を入れられてしかもGKのニアの狭いスペースに叩き込まれた。2-2。
札幌は当然浦和のセットプレーを研究しつくしたはずだが、個人の能力の差でやられてしまったのだ。



気持ちとしては同点で振り出しに戻った訳で、勝負はイーブンだ・・・
と思いながらも、札幌本来の戦い方ではない中で浦和相手に「結果的」に打ち合いを挑んでしまっているこの状況に大きな不安を抱きつつ、前半はなんとかそのまま凌ぎ、後半へ。



するとゲームは札幌ゴール側でのワンサイドマッチに。そして平川のクロスが流れた逆サイドから、エジミウソンが梅崎とのワンツーから見事なミドルを突き刺し早々に失点、3-2。



札幌は西谷を岡本、砂川を謙伍に交代するも、後半のシュート数は14-2。圧倒的である。
それでも選手もサポも全く諦めず、最後まで全力を尽くした。
カウンターから4-4の同数でゴール前へ押し寄せ、砂川のクロスをボールを奪った芳賀が長躯のランニングからあとわずか届かなかったが飛びこんだ惜しいシーン、ゴール前の混戦から西が放ったシュートもあと少しだった。



結局、終了直前に前がかりの札幌をエジミウソンがカウンターから得点、2-4、戦いは終わった。


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札幌が得たものは大きい。
まず、この雰囲気でプレー出来たこと。良い意味で「スイッチ」が入ってくれたんじゃないか、と思う。
そして戦力的に完全に見劣りするのは事実だが、戦えるということが分かったこと。



そして、僕らもよい経験ができた。やっぱり全力を尽くせば、何か必ず得られるものがある、ということ。



西谷は後半消えてしまったが、コンディションから言えば仕方ないこと。こういう試合では頼りになる存在であることは間違いない。
砂川も同様。状態も良いし、見事なゴールだった。
なんといっても大伍。慣れないポジションだったけれど、良く動くしボールもできる限り頑張ってキープした。大分自信がついてきたと思う。
クライトンはやっぱりキーマンだけれど、この日気づいたことは「シュート意識が薄い」ということ。
スーパーな選手なんだけれど、コイツ、シュート無いなってそろそろDFにばれている感がある。
そういう意味ではやっぱりボランチで使うべき選手だ。札幌のシュート数が増えない理由がここにある。



そして最後に、悔しいけれどサイスタの雰囲気は異常だ。
そして、それは常にサポが「非日常」の空間を自ら作り出し、その場を体感すればするほど
嵌っていき、必然的にファンを増やすサイクルが出来上がっているということだ。
僕らが今日感じたような衝撃、「非日常」がサイスタでは「日常」になっているのだ。



本当に悔しいけれど、学ばなければならない点である。
くそう。













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