28週後...

2009年01月27日 00:34

28週後



先般みた「28日後」が個人的にハマリ映画だった為、
続編であるこちらも借りてみた。



監督は前作と同じ・・・かとおもいきや、ダニーボイルは裏方?に廻り
スペイン人のファン・カルロス・フレスナディージョ(サッカー選手っぽい名前w)。
前作同様にハンディカメラ的なドキュメントタッチな手法がリアルっぽさを
演出しているが、舞台設定やアクションはよりスケールが大きくなっている感じで、
前作より金はかかっているかなぁ、という印象。





ロバートカーライル演じる父親が、隠れ家で感染者に襲われ、
助けを求める妻を見捨て、一人生き延びる冒頭のシーンから物語は始まる。
ウイルスの蔓延したイギリス全土は、アメリカ軍の支援により
一部のエリアで復興を始めていた。




そこへスペインへキャンプに行っていた子供2人が帰って来て
父親と再会。しかし保護地区から抜け出して実家へ母の写真を
取りに行った子供達が、感染者に襲われて死んだはずの母を発見、
母は抗体を持っているが、ウイルスの保菌者であり・・・
といった内容。


以下ネタバレ。






前作に比べドラマ性の要素が増えている。




一つは父の見捨てた妻への複雑な感情と葛藤。
結果的に身勝手な行動で妻と再会を果たし、キスをしてしまい感染、
それが再びウイルス蔓延のきっかけとなってしまう悲劇。
更に悲劇的だったのは感染した後、まっさきに目の前にいる妻へ襲い掛かるのだが、
その描き方というのが、全編の中で一番暴力的なタッチだった。
何か、ウイルスで理性を失っている(設定)とはいえ、
妻への激しい憎しみさえ感じるような・・・






次に復興支援をするアメリカ兵達の感情。
完璧に管理された保護地区において、平和で何の事件もなく
のんびり任務を遂行していたにも関わらず、状況が一変して
地獄絵図に巻き込まれていく。
イラク戦争後の復興支援をも想像させられるような。
コードレッドとなり、非感染者まで射殺指令が出たことで
任務違反を犯し子供達の脱出を助けた兵士は、
正に「アメリカの正義」と「自分の正義」との葛藤に悩まされた訳だ。





そして、残された子供達2人の物語。
年上の姉が弟に「私は何があっても一緒にいるから」
と言ったのは、母を見捨てた父への感情があったのだろう。
結果的に弟は父に襲われ感染するが、母と同様に抗体を持っており
発症はしない、が言葉通り見捨てることなく、ヘリの待つ目的地
ウェンブリーアリーナへ辿り着く。




前作は絶望や恐怖の中での、一縷の望みとか光みたいなものが
テーマだったように思うけれど、今作は全編を圧倒的な絶望が支配し、
代わりにこういった個々のドラマがストーリーを重厚にしている。




前作もそうだったけれど、ゾンビ自体はあくまで舞台設定の一要素に過ぎず、
それがゾンビという非科学的な怪物が描かれているのにも関わらず、
リアリティを感じさせる出来になっているのだと思う。
なかなか傑作だと思いますよ。






ただ。
最後の画像はエッフェル塔あたりで感染者が走り回る映像で
しめられており、ようはヘリで子供達は救出されたものの、
降り立った欧州本土で再び悲劇が始まる、という
なんとも救いの無い、且つチープなエンディング。
ここが前作と比べるとちょっとね。





それにしても、最後の舞台が芝の伸びきったウェンブリーアリーナ、
ってのが何とも嬉しいw
さすがヨーロッパの監督だね~
この映画2編の凄いのって、無人のロンドンの街を場面転換のシーンで
かなりふんだんにカット割しているところなんだけど、
人のいない巨大なウェンブリーも圧巻。
なんか、無人のスタジアムって教会っぽいよね?




但し、28週間もたっているのに芝がスネ程度の長さ、って
ちょっと短すぎやしないかwww
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