デンマーク戦、改めて。

2010年06月26日 11:10

2010FIFAワールドカップ南アフリカ
デンマーク 1 - 3 日本 ロイヤルバフォケンスタジアム/27,967人
得点 デンマーク;81' トマソン
  日本;17' 本田、30' 遠藤、87' 岡崎)




カメルーン戦のエントリーで「歴史的勝利」ってタイトルにしたんだけど、
それは、まだまだ取っておいた方が良かった。
デンマーク戦の戦いぶりで、何だか「まだまだこんな試合が観れそう」
な気すら出てきたのだから、改めて大会前の状況を思い出すに付け、
不思議な感覚になる。



この試合でも岡田監督が選んだ先発メンバーは同じ。
結局3戦同じメンバーとなった。
この辺はこれまでと変わらず頑固というか、無難というか。
この試合の位置づけを考えれば、高さの無いSBの右に今野を入れるとか、
守備的負担の多くなる松井のポジションに岡崎を入れるとか
外野からは試合前に色んなシュミレーションで楽しめただけに。
但し、試合後のインタビューによれば「若干攻撃的にシフトした」
ということで、4-2-3-1とし、長谷部を右、中央に大久保、左に松井
だった模様。


それに対しデンマークは警戒されていた右サイドのロンメダールとトマソンのポジションを
逆にしてきた。
それによって序盤の日本はマークがずれ、守備時に真ん中に寄せられてしまい
サイドのスペースを巧く使われ危険なシーンが頻発。
トマソンの鋭い飛び出しにもDF陣が対応できなかった。
もし仮にそこで失点していたとしたら、日本にとって難しいゲームに
なっていた訳で、非常に危険な序盤10分だった。
そこで早い段階で4-3-3に戻し、守備が安定したことが
この試合の大きなターニングポイントだった。


この後、大久保のクロスに松井が飛び出しヒールシュート、
その流れで松井のスルーパスに反応した長谷部がゴール右隅上にシュートを放つなど、
デンマーク寄りの流れが変わった。
その直後、本田△のグループリーグ全体でのベストゴールとも言える
ブレ球FKが炸裂、1-0。これだからサッカーは面白い。


次の遠藤のFKのゴールも、ソーレンセンには事前のスカウティング情報は
あったと思う。が、あまりにも本田のFKの残像が残ってしまったんだろう。
遠藤も言ってたが、私もあれは伏線があるだけに「普通に蹴れば決まるFK」
だと思ってみてた。


しかし、前半で2点リードなんて全世界の誰も予想していなかっただろう状況。
それだけに観ていても何だか落ち着かなかった。


後半、早い段階でパワープレーに来ると思いきや、無理攻めすることに慣れていない
デンマークはイライラを募らせるばかり。
巨人ラーセンを投入するも、あまり効果的に活用できていたとは言え無かった。
日本のDFラインはオランダ戦同様、粘り強く且つラインを勇気を持ってあげ、
しっかりゾーンを張って前線から全員の守備で守り、危なげが無かった。



PKで失点するものの、その後の岡崎の3点目は感動的だった。
あの状況のままでも日本のグループリーグ突破は見えていた。
それでも、あの時間帯にカウンターをしっかり発動し、
守備に奮闘していた本田が力強い足腰を使って2度のフェイントで
相手DFを交して岡崎のゴールをお膳立てした。
あのシーンを観て、日本にもこういうプレーが出来る選手が出てきたという
事実に目頭が熱くなった。
そして、日本はE組を見事2位で突破した。



恐らく、カメルーン戦が無ければこの日のような戦い方は
出来なかっただろう。
それは、勿論この日の勝ち点でのシチュエーションのことではなく。
日本は最悪の状況でカメルーン戦を向かえ、消極的な戦い方では
あったが、最高の結果を手にした。
あの時点で本質的には何も得ているものは無かったけれど、
カラカラに乾ききった喉に水を流し込んだ様に。
日本代表にとってカメルーン戦で得た結果は、命の水だった。



そしてオランダ戦では、カメルーン戦で得たその自信を手に
もう1歩戦い方を前進させた。
守りつつも、オランダを相手に勇気を持って攻めた。
時には一方的にゲームを支配されながらも、何度も何度も。
結果的に負けはしたものの、日本代表は更に勇気を得て、
この日を迎えたのである。




そして、今大会は思わぬチームが予選で敗退した。
フランスは内紛で。
イタリアは世代交代の混乱で。
カメルーンはお家芸で。
そんな中、1歩間違えば日本も同じ道をたどっていたかもしれない。
だからこそカメルーン戦で得た結果が全てだった、と言える。



岡田監督が「サッカーはチームスポーツだった」と言った通り、
多少のタレントの差など、かような大舞台においては
その時その時のチームの状況によっていかようにもなる、ということが
日本代表のここまでの戦いで良く分かった。



さて、日本代表はどこまで行けるのか?
今の代表なら・・・・・
と書きかけたのですが、それは書いてしまわない方が
今は良いような気がします。
一つ一つにベストを尽くして。



ワールドカップをここまで楽しめていることについて、
改めて日本代表の関係者の皆様に感謝致します!!






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