苦戦・激闘はアジアカップの風物詩

2011年01月24日 23:10

先日のカタール戦は「これぞアジアカップw」という劇勝でしたね。
開催国相手に完全アウェイの中、2度追いついて10人での逆転劇。
しかし。
こういう相手に対し何だかんだ日本が勝つように出来ている、という感覚は
既視感のようなものでもあり、改めて確信しました。


試合前日に「カタール王族が試合開催場所と時間を変更しようとしている」
というニュースを見た時、やれる範囲(金?)であらゆることを仕掛けてきた、と実感。
不利な笛は確実・・・と思ってたら主審はあの04アジアカップヨルダン戦、
2010WC予選カタール戦等、日本苦戦の影に何度か登場しているサレハ氏。



まあこの日のジャッジ自体について、目立った誤審は流石に無かったけれど
笛の基準が日本に辛めだったのはあきらかでした。
それが分かっていて軽率に引っかかってしまった吉田は大いに反省すべき。
その点、経験のある他の選手達は上手く対応したと思う。
ちなみに決勝点のシーン、もし伊野波があそこにいなかった場合香川へのタックルで
サレハ氏はPKを取らなかったのだろうか?ちょっと興味がある。


2失点をしたDF陣について。カタールのような前線に技術とスピードのある選手を残すチーム、
この日であればセバスチャンにしっかりキープさせるか裏を取らせるような、
預けるターゲットがほぼ一人しかいないサッカーをしてくるような相手に対し、
前半は特にかなりの決定機を与えてしまっていたのは依然克服されない改善点の一つ。
この日は身長のある吉田がセバスチャンに付くケースが多かったのだが、
あまり効果的ではなかった。
やはり、これまで通り今野と役割を逆とするのが良いか。


攻撃陣については、遠藤と長谷部の前に積極的なプレスをかけるカタールに対し
後ろでボールを回す時間も長かったが、逆に香川・本田が少し引くとスペースもあった為
そこへの速い縦パスが通せると、前を向いてDFラインに仕掛けるチャンスが何度も出来た。
要はベタ引きの相手だろうが中盤のプレスが強い相手だろうが、
日本の攻撃のスイッチになるのはやはり「速い縦パス」。
試合の流れで如何に良いタイミングでスイッチを入れるか?
そういう意味で逆転ゴールのチャンスを作った長谷部の縦パスのスピードは、
もはや日本のスタンダードになった、と言えるでしょう。


但し、それが生きるのは選択肢が他にあってこそ。
その為に愚直に岡崎が裏をしつこく取ろうとすることには多いに意義がある。


兎にも角にも10人で冷静に試合をコントロールし、90分内で逆転したメンタリティの強さは
流石W杯16強。ヨルダン、シリア、サウジ、カタールといった中東各国に対し
「やっぱり日本には適わない」という、ブラジルW杯予選での精神的アドバンテージも得られる
戦い方だった。



しかしながら、ここまでの勝ち上がりはある意味妥当な結果。
次の韓国、決勝の(恐らく)オーストラリアは全く違う相手になる。
準々決勝のオーストラリアは組織で攻守を組み立てるイラクに苦戦。
延長の末キューウェルのゴールで勝ち上がり。
韓国もほぼゲームを支配しながら、体を張ったイランを崩せずこちらも
延長でビッカラムのミドルシュートで勝ちきった。



見た印象としてはオーストラリアは相変わらずのスタイルだが、
全体的に少々劣化している。正直怖さは感じなかったし、それはイラクの善戦が何よりの証拠だ。
一方韓国は強い。イラン相手に前半はほぼ何もさせなかった。
チームが出来ている感じがあり、ビルドアップにも迷いの無く、ヨーロッパ予選での中堅国のような
技術と戦術の安定した戦い方と感じた。
その一方得点力に欠けている分、圧倒的な勝ち上がりが出来ていないのが日本にとっては救いか。



さて、準決勝日韓戦。
正直あまり日本が勝つイメージがパッと沸きません。
日本が準備日数が1日多いこと、相手は120分戦ったという2点のみが
数少ない日本の優位点。全体的には韓国優勢で試合は進むでしょう。
ただ、昨日を完全オフにした、というザックの大胆なコンディショニングが
どう影響するのか、注目したいところです。


ザックの采配については、カタール戦で不利になってからも非常にオーソドックスでした。
日韓戦では何か変えるのか?それとも探ってきたベストメンバーで行くのか?注目です。
各所では攻撃的なチャ・ドゥリと長友のマッチアップに焦点が当っていますが、
逆サイドのテクニックあるイ・ユンピョに対して内田では正直怖い気がします。
それにもし長友がチャ・ドゥリの裏を取る戦術をそのまま採用するのであれば、
DFラインのバランスを考えると、絞ったDFでしっかり対応できるCB出身の伊野波を
引き続き使うべきかと思います。



伊野波と言えば、カタール戦1失点のオフサイドの掛け損ないと、
決勝点に対して「上がるなと言ったのに、何故あそこにいた」と皆から冷やかされたようで、
BS中継が終了するまで画面に写る度にバツの悪そうな顔をし続けてたのが笑えましたがw
汚名返上の絶好の機会になるじゃない?


本田が相変わらずシュートチャンスが貰えず、FKも枠外なのが気がかりですが、
重要な残り2戦で「持ってる」ところを証明してくれるでしょう。
一方香川は確実にコンディションが上がってきており、代表では韓国のようなガチの相手と
初めて対戦するだけに、ドルトムントでやっているようなプレーが出来るかどうか?
恐らく韓国は岡崎と香川を徹底的に潰しに来ると思うので、そこで踏ん張れれば
逆にその空くスペースに前田が顔を出せれば、鍵になるのは彼かもしれない、と思ったり。



厳しい戦いとは思いますが、51年もアジアを取ってない韓国に負ける訳には行きません。
ここ20年アジアをもっとも制しているのは日本。
全てのプライドをかけて。
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