あの、9年前の国立の様に

2011年10月04日 22:22

2011 J2リーグ戦 第30節
横浜FC 1 - 2 札幌 国立霞ヶ丘競技場/16,813人
得点 横浜;78' 野崎
   札幌;59' 内村、88' 上原




個人的な話になりますが。

遡ること2002年7月20日の国立競技場で僕の人生は大きく変わった。

レッズサポで真っ赤に染まった国立競技場。

その対面、アウェイゴール裏にも負けず物凄い数の人が集まり、

巨大なレッズに激しい抵抗を見せていた。

旗は靡き、サポは飛び跳ね、声の後押しをする、そんな光景をメインから眺めた時

これまでの人生では感じたことのない衝動を受けたことを覚えています。



それまで札幌ドームには何度か足を運んでいたけれど、その際には感じなかったもの。

ホームから遠く離れた東京の地に、札幌・サッカーというキーワードで

これだけの人を集めることの凄さ。

ああ、これはサッカーを介した地域間戦争なんだ、と気付き

もし自分もこの戦争に参加したらどうなるんだろう?

という期待感でゾクゾクしました。

試合は延長で田中達のVゴールで負けたけれども、その悔しさも良いエッセンスとなり、

今に至ります。



そんなきっかけもあり、国立での試合は特別。

その試合が札幌にとって国立での初試合だった、ということは今回の横浜戦絡みで

初めて知りました。その後も国立では未勝利。

2006年天皇杯、あの時はあと一歩で国立に辿り着けなかった。因縁のスタジアム。

横浜FCには室蘭での借りもあるし、いずれにしても昇格するまでどこまでも続く

「負けられない戦い」の一つ。



前半札幌は全くペースを掴めず。序盤から横浜は難波を中心に激しいフォアチェック。

かいくぐっても高いラインを張る相手CBがジオゴにバックプレスを激しくかけ

起点を作らせてくれない。

攻撃の際はそのCBの前でボランチに入ったカイオがボールを受けては散らし、

札幌のプレスを結果後手後手にさせていた。それにプレスそのものもも甘かった。

この試合に限って言えば、ジオゴのところでもう少しキープさえ出来れば、

ペースを握り返せたと思う。が、前半は札幌にとって希望の見えにくい展開に終始した。



後半、ここのところ恒例となりつつある3-5-2へのシフトにより札幌は流れを取戻す。

監督は「システムを変えなくても自分達で流れを変える力を」ということを言ってましたが、

それはその通りだなあ、と。3-5-2はプレーする側は役割が分かり易いし、2TOPで起点も

増えるけれども、サイドチェンジをされるとサイドでのDFの数的不利を何度も引き起こして

いた。相手にも攻略点が分かり易いのだ。

何とか耐えてはいるものの、ここ最近終盤相手に一方的に攻め続けられている一因だ。



流れを掴んだ札幌はスナの切り替えしからの見事なセンタリングをジオゴが受けながら、

ヘッドはキーパー正面。あれは、ストライカーなら確実に決めるべき精度の高いボール。残念。



TVからフランサ投入、とのレポートが入ったその直後。

相手ボールを奪ったジオゴからウッチーへ絶妙な裏スルー、GKと1対1の決定的なチャンス。

これを何と左足アウトで難しくゴールへ流し込む!札幌先制!

昨日の「GOWEST」のインタビューで「シュートを打つ前にどう打つか悩んだ」

と言ってたけど、あの一瞬でそこまで考えて、一番難しいキックを選ぶとは!

札幌では久々となる技術のしっかりした日本人ストライカー。



櫛引の成長が著しい。この日もバイタルへの相手の縦パスを読み切って奇麗に奪い、

そのままドリブルで攻め上がるも、何より味方がびっくりしてついてこない(笑)プレーが

あったり、危険人物フランサへの配給を奪ったり、なんていうか益々今ちゃんみたいな

読みと鋭さでキレイに奪うプレーが見れた。高卒新人CBがJ2とは言えレギュラーって物凄いこと。

しかし、野崎に振り切られての失点シーンは致命的なミスだった。

まあ、この辺は彼の将来を考えれて良い肥やしと思うしかない。



78分での失点は今期一番遅い時間帯での失点。正直ドローが妥当。

でも昇格争いをするチームにとって重要なのは、リスクマネジメントしながら

勝ち点3をもぎ取る執念。

石崎監督が「前半の入り方は許せない」と厳しく言い放った程選手のメンタルも

万全では無かったと思う。但し、苦しい終盤に追いつかれても冷静に、

淡々とチャンスを狙う意志統一は出来ているし諦めているヤツなんか一人もいない、

ということが目に見えて分かる今のチーム状態はやはり誇らしい。


そして成功体験を通じ、もはやその意思統一はサポ全体にも反映しており、

TVを通して観ている自分ですら、「あーあ、やられちゃったね」と諦め気味に言い放つヨメに

「絶対に追いつくから、大丈夫なんだよ」と言い切ってしまった。



上原投入。あー、何かやってくれるな。岡本投入。そろそろ来るな・・・

岡本ドリブルいいよいいよ。仕掛けろ仕掛けろ、ヨシ!FKチャンス!

セットプレー、上原専用来るか?・・・CKか、よしよし。

今度こそ上原専用?・・・キターーーーーーーーーーッ!!!!!



これぞ今期の札幌。そして昇格を本気で目指せるようになったチームと、

そうでないチームの差。ゲームを支配した気になっていた赤帽、涙目であるww

カズはキレてたし、フランサにボールを持たせたら札幌DFは何も出来なかった。

それでも結果はこう、である。



前々日のチャオコンでの練習レポートの通り、個人練習の成果。

控え組の努力も、岡山のエールも、全てがチームに良い循環をもたらしている。



MVPはホスン。バーにも助けられたけれど、驚異的な反応と安定したキャッチで

何度もピンチを防いだ。

何となくだけれど、彼が構える両手の高さより下の範囲のシュートに関しては

ホスンはかなりの確率で防いでいる。決められてるのはこの日の野崎のシュートや

ベルディ戦2点目のような、ゴールネット上を突き刺すようなビューティフルゴール。

いつもありがとう。あとはキックの精度かな。



そしてもう一人のMVPはやっぱ国立に集まった札幌サポでしょう。

何故かスカパーは引きの絵でゴール裏をあまり写さない。アウェイ側が多い時は

特にその様な傾向があるような気がしてならないのだが、石崎監督のインタビュー時に

ちらっと後ろに映ったゴール裏は、あの9年前の光景そっくりだった。



根拠は無いが、札幌のアウェイサポは日本一だと思ってる。

またいつかあの中に加わりたい。

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コメント

  1. くー@コンサ隊 | URL | WkD1iydg

    Re: あの、9年前の国立の様に

    こんばんは。
    あの9年前の国立のアウェイスタンドにいました!
    あれが初アウェイ遠征でした。
    あれから9年・・・・
    サポーターの応援にもいろいろあって、アウェイのゴール裏は好きだけど、ホームのゴール裏は・・・と言われた時代があったのも知っています。
    今年は「ゴール裏だけでなく、全部の席で」という意識で応援が作られているのが、ホームの素晴らしい一体感を生んでいるような気がします。
    アウェイにおけるコンササポ・・・これは9年前からずっとすごいままですね。。誇らしいことです。

  2. たかおー | URL | -

    Re: あの、9年前の国立の様に

    くーさん
    そうですか、いらっしゃいましたか!!
    じゃあ今の私があるのはくーさんのおかげですね!(笑)今でもあのゴール裏の光景は鮮明に思い出せます。本文に書かなかったのですが、仰る通り最近のホームの雰囲気は物凄く良いですよね!昇格絡みの一過性ではなく、これが少しでも定着して、札幌の日常になってくれたら良いですね。

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