「Best Wishes」 Ken Yokoyama

2012年11月22日 21:56

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「Best Wishes」Ken Yokoyama

昨日の発売日にタワレコで購入(ついでにLocofrankの「One」も)。



発売が待ち遠しく、事前情報として各誌のインタビューもかなり読み込んでからの

ヒアリングだったので正直色々想像しすぎてしまってた。

歌詞カードを読みながらじっくり聞いてみて、これまでの健さんの発言の

色んな事がリンクして、ファンとしては

「今考えられる中でベストなアルバム」と納得。



でも、このアルバムにはPunkが好きな人もそうでない人も、

彼のこれまでの主張に共感する人もそうでない人も

とにかく今の日本に必要なメッセージが沢山詰まっている、と思う。





そのメッセージは主に2つ。

まずは「Unite」。



その通り、1曲目から「WeareFuckin’One」であり、

「You&I,Against The World」と来るのだ。

Just a little bit more affection
Share a little from our possessions
Then we'll say from our heart that we are fuckin'one
We are as one
(もしも少しだけ優しくなれば
もしも少しだけ持ってるものを分ければ
それだけで俺達はひとつになれるんだ)
From「WeAreFuckin'One」



健さん自身が前作「Four」で掲げた、自らの「群れることへの拒絶性」

という信念を、震災を目の当たりにして

「そんなこと言ってる場合じゃねえ」

とハイスタ復活も含めて180度変えたその勇気にまず感動を覚える。



その思いの経緯を綴っているのが「RickyPunkⅢ」。

影響力のある人だし、自分の信念を覆すことは表現者としてカッコ良いことじゃ無い

と受け取られる可能性もあったと思うけれど、理屈じゃなく、一人の人としての

思いをそのまま吐き出し、震災後の東北へ向けた活動、AIRJAM、そしてこのアルバムと

これまで以上の一層強い信念で突き進もうとしている。




その上で「SoldMySoulToR&R」ときて、こんな時だからこそRockが

救ってくれる、と手を差し伸べてくれている。「Unite」する為の手段として

Rockを使おうと考えているのだろう。彼自身が過去助けられた様に。



そしてもう一つのメッセージは「Love」。

在り来たりな言葉だが、その意味は物凄く強い。



何といってもアルバムのハイライトである「SaveUs」、

そしてカバーの「IfYouLoveMe(ReallyLoveMe)」で締めくくるのだ。

健さんのこれまでの楽曲における「Love」は、子供や家族に対する個人的な愛情表現以外は

あんまり感じることは無かった。広義で言えばSexに関すること位かw



それが「SaveUs」では

Only our love can Save us

(自分達の愛だけが自分達を救えるんだぜ)



と強く歌っていることに驚いた。

ひどく当たり前なメッセージ。けど真実だ。

もうこれはPunkだのRockだの棲み分けしている場合じゃなく、

この時代を皆で団結し、愛を持って乗り越えるんだ、

というストレートな思いをそのまま楽曲に詰め込んでいるだけなのだろう。



アルバムの歌詞の中で個人的に一番グッと来たのはやっぱり「ThisIsYourLand」だ。

With the banner in hand
in this land you love suffering desolation
go turn it into something to be proud of
This is your land

(祖国の旗を振れ
荒れ果てた愛する土地で
自分達の手で誇れるものにするんだ
ここはお前達の土地だ)


「ライブでこの曲の時に旗を振ってくれ」、というツイッターでの呼びかけの下りを

見た時から、歌詞を観る前なのに彼の「生まれた土地を愛する気持ち」

「日本という国に対する思い」、この曲に込めたものに共感しすぎて泣きそうになった。



楽曲面では、音は「Four」のハードな音と比較して「NothingBut~」の頃の雰囲気

且つよりソリッドに洗練された印象。

Popなサビの「WeAre~」「Ricky~」、Minor調で疾走する「You&I~」は

正にKenBand節全開。

一方ツインリードのイントロリフはまるでMetalな「SoulSurviver」、

2ビートでサビのコーラスが強烈な「ThisIs~」等の挑戦的な楽曲もある。



そして先ほども述べた通り、「SaveUs」は楽曲的にもこのアルバムのハイライトだ。

「Four」で言えば「LetTheBeatCarryOn」に通じる様な、歌詞の意味と相まって

楽曲が盛り上がるに連れ涙腺が緩みまくってしまう展開は感動の一言。




世の中にはPunkRockに一生触れる機会の無い人が殆どだし、このアルバムの持つ

メッセージが広く伝わることは恐らく難しいとは思う。

こういう攻撃的な楽曲は確かに大衆には受け入れられないし、

歌詞は結構過激で我々には耳の痛いことも詰まってる。



でもこういう楽曲・歌詞だからこそ彼のメッセージが伝わり、感じて、考える

きっかけになる人達が確実に存在するし、これこそを求めている私達の様な人種にとって、

今を生きる為に必要なアルバムであることは間違いない。



そして2012年という年に生まれたベストアルバムのひとつに違いない。
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コメント

  1. 山口孝志穂 | URL | mQop/nM.

    おもしろい!

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