理想と現実と ~リーガに観た、コンサドーレがこうあって欲しいと思う、二つの姿~

2012年11月27日 22:52

リーガエスパニョーラ12-13 
第13節
レバンテ0-4バルセロナ



日曜深夜にやっていたバルサ戦を録画で見た。

ここのところのバルサは流石に強すぎて、凄いな、とは思うものの

面白い!と感じることは少なくなってきている感もある。



ただ、この試合は非常に面白かった。

そして札幌に「こうあって欲しい」と思うことが2つあった。



レバンテは10-11シーズンにプリメーラに復帰したものの昨年の

選手年棒総額は800万ユーロ、Jの上位程度の水準でメッシ一人にも及ばない。

2部時代の2009年に経営破たんから倒産法を適用し再建中。

プリメーラ残留を果たした翌年にはエースのカイセドと監督のガルシアを

資金繰りの為に放出するなど、資金面も選手繰りも以前厳しい。



しかしその戦いぶりは昨年から話題だ。

DFラインの要はキャプテンのバジェステロス37歳、ファンフラン36歳。

昨年はハビ・ベンタ35歳、ナノ31歳の4人だったが、今年はその二人に変わり、

ダビド・ナバーロ32歳、レル28歳が加入。いずれにせよ戦力外・移籍金ゼロの

高齢選手等を中心に据え、今年も堅守を維持。

基本戦術(バルサ戦)は4-4-2(4-5-1)の3ラインをコンパクトに引き、

最終的には中央突破で得点に繋げるバルセロナの攻撃に対し、サイドは捨て

中央を密集させて守る。この3ラインが非常に美しく、コンパクトだった。

奪ったら何とかワントップのマルティンスの足元に当て、

中盤の3枚がフォローし危険なカウンターを何度も発動。



マルティンスと言えばあのインテルにいた、ナイジェリアの快速FW。

ウイイレで大変お世話になったw、超が付く快速FWです。

昨年まではセビージャにいたコネもこの位置で良い仕事をしていたが、

この選手の足元にピタっと収まる。勿論スペース蹴ってへヨーイドンなら

マルティンスの独壇場となる。



この試合のポゼッションはいつも通りバルサが圧倒的だったが、

得点に近づく危険度で言えば互角の勝負。

DFラインは経験と互いのカバーリングで堂々とプレー。前半を0-0で折り返した。

残念ながら後半4点を失い、結果敗戦となったが今シーズン見た試合の中では

エンターテインメント性と緊張感の高い試合で、ホームのサポーターも盛り上がっていた。

昨年は順位6位でレアルから金星を奪っており、今年も現在6位。

経済格差の激しいリーガにおいて、現実的な戦いで奇跡的な2シーズンを送っている。



一方バルサもこの試合の前半に一つの偉業を達成した。

前半右SBのアウベスが負傷退場し、モンテーラが交代出場。

メンバーは以下となった。

GKバルデス、DFモンテーラ、プジョル、ピケ、アルバ

MFシャビ、ブスケツ、セスク、FWペドロ、メッシ、イニエスタ。

そう、ピッチ内全員がカンテラ育ちの選手となったのだ。

これもまた近代サッカーではとてつもない偉業である。



確かにバルサのカンテラは世界から有望な選手をかき集めており、

純粋に自前の選手と言うには複雑な面も否めないが

幼い頃から同じサッカー哲学を植え付けた選手達で構成された

トップチームが強いのはある種必然であり、理想形である。

しかも、アルバ、ピケ、セスクは一度他チーム、他リーグで活躍し

戻ってきているというのもまた面白い。



さてこの2チームがコンサドーレと何にリンクするのか、というと。



まずはレバンテの現実的で潔い戦いぶり。

戦力差があるのだから、カウンターに徹する。但し中途半端ではなく徹底してやるのだ。

これは今年の鳥栖ともある意味共通する。彼等は自信を持って徹底してやりきった。

大木さんの時のショートパスサッカーの甲府もそうだし、

仙台の同じメンバーをブラッシュアップし、意思疎通が完成されたスタイルもそう。

ウチも三浦さんの時にそれこそ徹底したカウンターサッカーをやった。

しかしJ1では通用しなかった。でも正直あの跳ね返すだけを前提とした4CBは

攻守の切替の部分に穴のある戦術だったし、前提となるCBの強さの面で

曽田や箕輪の怪我という不運も重なった。

弱いなら弱いなりに、一点突破をすべきだ。私はカウンターサッカー上等だと思う。

そりゃパスサッカーの方が面白いけど、やっぱ自分のチームがスタイルを貫いて

強い相手に勝つ方が10倍気持ちいい。それが経済格差の中で目指すべき「現実」だ。



もう一つは「理想」の方。言うまでも無くバルサの様なユース中心の選手構成だ。

年初のユース特番での四方田さんらの言ってた「全員が道産子選手」

という夢は、バルサに先を越された訳でw

しかし選手の半分がユース出身となる来年以降、ウチだってそうなる可能性は

かなり高い。東洋大の松本君の様に出戻ってくる選手だっている。

来年は間違いなくJの中でユース選手の構成率はトップになるだろう。

但し。それもJ2なりJ1で結果を残してこそ意味がある訳で、まだまだ道のりは長い。

いつか、この日のユース出身選手だけで構成された赤黒戦士達がJ1の舞台で躍動する

理想の光景を、厚別やドームで誇らしく眺める日が来るだろうか。



コンサドーレというチームが、いつかそんな理想と現実の両方を兼ね備えた

チームになることを期待したい。

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コメント

  1. くー@コンサ隊 | URL | tANDrtH6

    Re:理想と現実と ~リーガに観た、コンサドーレがこうあって欲しいと思う、二つの姿~

    まったくもって、共感!!
    もやもやしていたものがスッキリしましたww

  2. たかおー | URL | -

    くーさん
    コメントありがとうございます。
    今年の苦しい戦いと近年のユースの台頭を考えれば、ここを計画的に目指して行くべきと思います。でも大事なのは「計画的」という点ですね。

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