Ken Yokoyama 「Sentimental Trash」

2015年09月07日 21:24

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フラゲしました。既に6-7回は通しで聞いたかな。
そして、ニューアルバム関連インタビューは現時点で出てる
ものはほぼ全て読みつくして、尚のことファンとしては
納得感が強くなった。より一層腑に落ちた、というか。

一聴しただけで「ロックンロール色が強くなった」という事前情報から
の当初の不安はかき消された。これはKenBandの音だな、と。
そしてアルバムを聴くほどに横山健っていう人は色んな意味で
バランス感覚の優れた人だ、っていうことを思い出させられた。

確かに、昨年発売になった映画「横山健」の特典映像の中で
「出来るだけメロディックパンクから離れようと思ってる」
という次作についての衝撃的な発言をした後に、
「それでもレコーディングしていたら、やっぱキラーチューン
が欲しくなると思う」と言っており、まあ予言通りとなっている。

それでも楽曲の半分以上はR&R、ブルース、ロカビリー、スカと
普通ならファンの反発もあるのだろうが、別のインタビューでは
「俺をおっかけてくれているファンの人ならわかってくれる」
とも言ってて、聞いてみるとまあその通りの印象。
多様なジャンルが入り混じっていても、散漫な感じは無くアルバム
としてのパッケージ感が損なわれている様にも感じない。

むしろ、元々健さんの箱モノギターへの傾倒からのR&R流れで
メンバーも相当に戸惑った様だけれど、試行錯誤の上落ち着く
ところに落ち着いた結果、健さんとバンドがハッピーな感じで
演奏しているのが感じ取れ、聴いているこちらもそのハッピー
を共有できるという、そんなハッピー感がアルバムの一つの
コンセプトとして見える。

だから、今回のアルバムはファンがメロディックパンク云々を議論
する様なものではなく、良く出来たロックアルバムだと思うので
難しいことを考えず楽しめば良いし、事実楽しめるアルバムに
仕上がっている。故にファンの裾野を広める可能性も高いと思う。

そう考えていくと元々Mステに出た経緯、今回のアルバム楽曲に
込められたメッセージとも一貫性が出てきて、相変わらずこの人は
とりあえず走り出したことでも、結局は全てを一つの線に繋げて
しまう。偶然を必然に変えてしまって、自分も納得し周りも納得
させる。この辺も横山健という人の優れたバランス感覚と感性から
なんだろう、と思う。

またもう一つのコンセプトとして感じられるのは、同じ40代として
非常に共鳴してしまう所、アルバムタイトルである
「Sentimental Trash」の「センチメンタル」というキーワード。
タイトルは本人曰く、Truck9「YellowTrashBlues」から引用し、
「センチメンタルに浸ってるクズ=横山健」という意味なんだとw

シングルのTruck10「Iwon’t~」の時代遅れのラジオ=自分という
比喩もそうだし、Truck4では最後に「ThankYou」と歌う感謝の歌
「Maybe、Maybe」、一番グッとくるのはTruck7「OneLastTime」で
冒頭の歌詞から

The days that I lived (夢見る頃は)
Pursuing my dreams (とっくに過ぎたけど)
Are far in the past,but I move on (それでも生きていくのさ)
Thinking that I have a job left to do(何かまだ役目が残っているんじゃないかと探しながら)
I might as well call this my dream too(オレはそれをもまた夢と呼ぼう)


もう、まだそんな寂しいこと言わないでおくれよ~
って言いたくなる様な。
「俺にはもう時間が無い」という気持ちが強いのだと言う。
それを言われてしまうと、そんな実感も無くのほほんと日々を
生きてる自分までもそんな気分にさせられては涙腺がww



そして、アルバムを一旦締めくくるTruck11「BeautifulSong」は
ストリングアレンジ(!)が素晴らしい壮大なロックバラードで
人生の意味を問う様な意味の歌詞が劇的な曲と相まってまた泣ける。

要は今の内に出来ることは全部やっておきたい、ということで
先日のMステ出演もそうだし、今回のアルバムや今後の活動に
おいて、自分を育ててくれたライブハウスシーンやパンクロックへ
恩返しがしたい、ということなのだと。
これじゃあ泣けるのも仕方ないww

さて、話は戻って楽曲の多様性について。Truck1の「Dream~」
Truck2「Boy’s~」はミドルテンポのR&R、Truck3「IDon’t~」は
ロカビリー、Truck6「Roll~」はスカパラ谷中さんのバリトン
サックスが渋いR&B、そしてバリバリのブルースTruck9「Yellow~」
まんまスカのカバーTruck12「PressureDrop」と、以前のアルバムで
あった様な、パンクアレンジもしくは途中から2ビートだったり
スタスタ走ることも無い(敢えて言うならTruck2くらい)。
それでもなんか、ちゃんと横山節に聞こえてしまうのは不思議な
感覚になる。

ただこれって、結局ハイスタ休止後「一人ハイスタをやろうとした」
と本人は言ってたけど、そもそも彼のジャンル多様なバックボーン
から滲み出てきたkenbandの楽曲は、メロディックパンクを基礎とは
してきたけれど、かなり多様な楽曲で成り立ってきた。
多くのカバー曲のオリジナルジャンルもそうだし、今回のアルバムは
その色が濃くなっただけで、ファンもその下地があったからこそ
余り違和感がないのかもしれない。

所謂本来の横山節であるメロディックパンクの楽曲は、いつもより
アルバムテーマ通り「Sentimental」な雰囲気を纏っている。
特に「Maybe、Maybe」からはそれが滲み出てるし、前作で言えば
「ICan’tBeThere」に通じるミドルパンクショットの「OneLastTime」
とか(個人的アルバムベストソング)、ホント切ない。
マイナー調のスピードナンバーTruck8「Mama,~」は歌詞も若干
この中では異色だけれど、LastTrainHome的で所謂初期メロコアに
寄せている感じで、このアルバムでは逆に異色のナンバー。

・・・と、書き始めたら止まらなくなってしまった。
まだまだ書きたいことはあるんだけれど、結局なにを伝えたいか、
と言うと。

あのMステ出演パンクバンドw、KenYokoyamaのニューアルバム
「Sentimental Trash」絶賛発売中だということです!
パンクロックに馴染みのない方でも十分楽しめるロックアルバム
になってますので、是非聞いてみて下さい!!
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